“研究メモ。1981年の朝鮮日報。そこにはこういう記述がある。「しかし、日本の野党と言論は閣僚と国会議員がこれらの護国英霊を奉安した靖国神社に参拝することに対して、『右傾化』だ、とするヒステリーな反応を見せている」。1982年の教科書問題発生以前の歴史認識を典型的に示す一文。
つまり、この時期の朝鮮日報は日本の「右傾化」に対して警笛を鳴らすどころか、好意的でさえある(「左傾化」すると北朝鮮支持になるから)。これが教科書問題で劇的に変わる。つまり、日本は「右傾化」しており、それこそが韓国にとって脅威だ、という形に。まさに言説の転換。
この論説のタイトルは「反対ヒステリー日本社会 今度は右傾化アレルギー」。東京駐在の特派員による3面大型記事。韓国語がわかる方は読まれると、ちょっとびっくりすると思いますよ。
「第三者から見て、靖国はどの国にでもある『国立墓地』であり、世論の80%以上は自衛隊の存在を肯定的に認定している以上、憲法を現実化することも問題はない。同じ敗戦国の西独は戦後憲法を34回改正し、軍の存在を合法化し、徴兵制まで新設、NATOの一員としての義務を果たしている」
”