まつか。のヒロイモノ

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Sep 1

田中角栄は、秘書の人に言伝をするとき、こんな表現をしたんだという。

  • 「この金は心して渡せ。ほら、くれてやるなんて言う気持ちがお前にかけらほどもあれば、相手もすぐ分かる。それでは100万円の金を渡しても、一銭の値打ちもない。届けるお前が土下座しろ」
  • 「人に金を渡すときにはいつでもピン札で渡せ。ハダカで渡すな。失礼になる。必ず祝儀袋に入れろ。折り方を教えてやる」
  • 「世の中というのは何を持って二代目を一人前と見るかといえば、それは葬式だ。親父の葬式をせがれがきちんと取り仕切れるか、それを見て判断す る。葬儀委員長の人選を誤るな。誰もが納得する人になってもらいなさい。自分勝手にやるな。父親と一緒に汗を流してきた友人弔辞を読んでもらいなさい。葬 儀委員長がそうした仲間なら、その人にやってもらうのが一番だ」

角栄の言葉というのは乱暴で、親方的で、上から目線で暑苦しくて、それでもなお、こういう人がリーダーならば、たしかに誰もがついて行くだろうな、 という説得力がある。「これをやれ」という指示が明確で、実際にその人が「できる」ことしか言わないから、それを聞いたら、誰もが即座に行動できる。

- 乱暴な言葉の使いかた - レジデント初期研修用資料 (via flatmountain)