みのるのタンブラー

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2.4 今週のみのる選

字余りのまま投句している人が多いので注意した。意識して直そうと努力しないといつまでも初心者の域を脱出できない。

*添削あれこれ

・菜々さんの句に「ぬた場」を季語とした一句があった。
 猪=ぬた場 と考えればぎりぎりセーフかも知れないが、例句も全く見当たらないのでやむなく添削した。

   せせらぎに凹むは猪のぬた場らし 菜々

・うつぎさんの糸寒天の句、「寒天干す」が季題なので取捨を躊躇した。
 「乾きけり」で干していることが分かるのでセーフにした。

   糸寒天己が身透けて乾きけり うつぎ

・満天さんの国会中継の句面白いので添削して採った。
 「うそ寒」という季題はこういう使い方も出来る。

   うそ寒き国会中継見飽きけり 満天

・能勢のともえさんは、奈良の山焼きを見に行かれたらしい。
 多少添削は入れたが今週の秀逸である。続いて頑張って欲しい。

   焼山を見よ万葉の火が走る ともえ

・箸にも棒にも・・というと失礼だが、福岡のさつきさんがこのような句をものにするまでに成長された。
 まだまだ伸びしろがあるのでつづいて切磋琢磨して欲しい。

   みじろがぬ鹿の睫毛に風花す さつき

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みのるさんの添削が入っているから・・・とみなさん謙遜される。
そうではなくて句の生命を成しているところの感動は作者のものなのである。表現はテクニック、つまり経験に比例するから継続して頑張ればいい。 みのるの四季別句集にしても青畝先生、紫峡先生の添削が入っている作品が大半である。うれしく誇りに思うことはあっても恥ずかしいと感じたことは一度もない。