あなたの文章からは変態であることの後ろめたさと言うよりは、「人と違ったことで興奮する俺サマの特別ぶり」みたいな選民的なニュアンスを感じるよね。変態同士の仲良しクラブでも作るつもりなのか知らんけど、すでにあなたの中では「自分の特殊性癖を誰かに開陳したい」という欲望が膨れ上がっていて、声をかけるのに躊躇しているというのはポーズに過ぎないんやから、とっとと次のステージに行くことをオススメするよ。
ただおじさんが危惧してる点が一つあって、それはそうやって仲間を作ることであなたの変態行為の「質」が変わってしまわないかということ。変態行為が「孤独の愉しみ」から、「俺サマがどこまで行けるかの見せ合い」になってしまわないかっちゅうことなんや。変態仲間に勝ちたい一心で行為をエスカレートさせていく方向は、自尊心の栄養にはつながれど、長期的な視点で見た時に行為自体の「質」を高めていくことには繋がっていなかったなというのが、おじさんの過去の経験則から言えることやで。
今こうして一人深夜のアコヤ貝養殖場に忍び込み、「アコヤ貝の周りにブルマを巻きつけたらブルマ色の真珠がとれるんちゃうの?」という疑問に取り組んでいると、はっきりとわかる。自分を包むこの暗い海こそが、おじさんの心そのものなんや。孤独だけが、自分自身が本当にしたいことを教えてくれる。おじさんの世界の強度を高めてくれる。おじさんはそう信じてるよ。さぁ、そろそろ海上保安庁のお出ましや。潜るで、絶望のヘドロに淀んだ深き水の底へ…。