August 1, 2014
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「いい人」というのは、確かに一対一のときは、相手に気を遣う。しかし、集団のときは、なるべく周囲に嫌われないようにという話になるので、マジョリティの意見に従いやすいし、正論ばかりを論じがちだ。

 結果的に、周りが「いい人」ばかりだと、建前ばかりを聞かされ、こちらが息苦しくなることは珍しくない。

 先程の例でいくと、「いい人」みんなが「これからはスマホ」と言っていると、「ガラケーのよさもある」とは言いづらくなるし、「円安で日本経済が立ち直る」とみんなが喜んでいるときに「円高でも売れる高級商品開発を目指すべき」などとは言いづらい。

 「いい人」の側は、自分の欲望を押し殺して、「正論」を主張しているのだから、それに従わない人間は、「わがまま」に映るだろうし、不快感を覚えるだろう。

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いい人は、本当は「怖い人」である(4/6) | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト