August 27, 2014
"

■Q7

問:病気や怪我で障害を負って働けなくなったり、死んでしまったり、逆に長生きしてしまっても、保険金が給付される無選択の保険ってあるの?

答:あります

 国民年金保険です。国の制度ですが基本的にこれは生命保険の一種です。加入条件は必要な期間、保険料を払うことのみ、告知はない無選択ですので、病気をしてようが、先天的な障害があっても、入院してても加入できます。また、怪我や病気で一定の条件になれば障害年金を請求でき、加入者が死んで遺族がいれば遺族の生活保障に遺族年金を請求でき、仮に長く生き続けたとしたら、ある年齢から老齢年金を終身受け取ることが可能です。

 実はこういった保険商品は民間保険会社では存在していません。一つの商品で生老死+就業不能までカバーするものはなく、かつ無選択で最低加入期間が25年間とそう長期でもない保険商品は、民間保険会社から見た場合、画期的な保険商品ということになります。

 ご存じの通り、日本の年金制度は積立方式ではなく賦課方式を採用しており、本来は生命保険や共済同様「助け合い」の制度です。制度を維持するためには、国民年金保険料だけでは制度運用を賄いきれず、現在は社会関連保障費(つまり公費)を半分投入しており、今年消費税率が8%になったことで、国民年金の国庫負担分二分の一が恒久化されました。制度を維持するためには今後も加入・受給条件(最低加入期間や年金保険料、年金開始年齢や年金額、等)は変更されていくでしょう。

 尚、年金の受給資格期間を現在の25年から10年に短縮するのは、消費税率が10%になることを条件に、平成27年の10月1日となります。年金財政の半分は既に年金保険料収入だけでは賄いきれず、他の税収からの公費投入している訳ですから、現在国民年金保険料納付率は60%(25~29歳は49.5%)ですが、未納者でも実際は半分は他の税収から広く薄く税金を取られているということです。

"

「生命保険」に関する目から鱗、常識を覆すQ&A (マネーの達人) - Yahoo!ニュース