7月9日に続いて、7月29日にJSCと「国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志」として交渉を持ちました(7・9交渉→http://tinyurl.com/pq4neeg)。交渉に参加した反五輪の会メンバーからの報告です。
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人気なく夕闇迫るいいささか不気味な国立競技場の軒下で、19時から開始されたJSC説明会。前回同様、野宿生活者や支援者20名以上が参加した。JSCの説明者も、新国立競技場設置本部 総務部運営調整課長・高崎氏、同総務部長・斎藤氏、両名が中心。
前回から改善された点は、薄暗く小さかった説明図がプロジェクター仕様になり、声が聞き取りにくい齊藤部長のために、ハンドマイクが用意されたことだけだった。下水道設置工事概要説明会、と映し出された中に、20時30分終了と勝手に段取りが書かれてあることから紛糾。当然ながら、撤回させた。
まずは、前回の約束である「テント小屋がある限り工事着工はしない」「住んでいる人が納得できる見通しがたつまで工事はやらない」「人権に配慮しない工事はやらない」ということを改めて確認した。
しかし、今回の説明会の目的であったはずの「住んでいる人が納得できる見通しのJSCからの提示」については、「東京都が個別に対応する」として実質的にゼロ回答。
また、私たちがこれまでJSC、JSCを通して東京都、に対して、個別訪問をやめるように伝えてきたことすら破っている内容だった。
さらに、この間、東京都が当該の野宿生活者に対して、8月頭に最終通告をするので8月下旬までに出ていけ、と「個別訪問」にきた事実を提示するとJSCは回答不能になった。
JSCは、最終通告の意味も含め「個別訪問」の内容の確認、及び、「住んでいる人が納得できる見通し」の話し合いを東京都と行うことになった。
また、JSCが、東京都に説明会への同席を求めることになっている。
仕切り直しになる次回説明会は、8月前半に開かれる予定。