February 1, 2013
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「公園で遊ぶサッカーに楽しめる要素が全部入っていると思うんです。2人でのボールの取り合いから始まって、ボールを突っついたら面白い。次はゴールつけてやろうよとなる。遊びでやっていれば、ボールをバンと蹴ってしまったら面白くないこともわかる。その中で楽しむために技術を身につける。キックやドリブルやワンタッチなどの技術です。

 大事なのは戦術ではなくて、まず子供が自由に伸び伸びと動けることです。そうやってサッカーが大好きになって、1年経って2年経って、ここで守っていた子供がここに行ってもいいんだ、こんなにゴールが奪えるんだ、ということを知る。その上でポジションを決めて、チームでもっと力を活かそうよ、となるんです。後ろの子供は遊びの中で攻撃も経験しているから、いま攻めたら危ないことも知っている。ゴールを奪う難しさを後ろの子供もわかっている。前と真ん中と後ろでは全然視野が違うことも知っている。

 そこまでわかっていれば、後ろの子供が前の子供のミスを誤った形で指摘することもないんです。前の子供も後ろの子供の悔しさがわかるから、失点をすぐ責めたりすることもない。子供は今何をどうすればいいのかを自分で考えるようになるんです。するとチームとして何かをやろうという気持ちも芽生えてくる。GKがミスをしたら、あいつ悔しいよ、絶対得点を獲ってやろうよ! となるんです。

 子供は遊びの中の、楽しい、悔しい、から色んなことを覚えていくもの。だから、指導者が教えるというよりも、子供が自分で見つけることが大事なんです。興味を持ってくると本を読んだりもする。教えてもいないのに、低学年でもインステップでしっかり蹴られる子供が出てくるんです」

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子供がサッカーを嫌いになる日 ~市井の指導者からの叫び~ | フットボールチャンネル

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