横浜市が採取した堆積物及び 堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析 の結果について
11/24文科省から横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について報道発表がありました。
要点は以下の通りです。
ストロンチウム89はいずれも不検出,ストロンチウム90は最大で1.1Bq/kgでいずれもバックグランドレベル
→そもそもストロンチウムが存在しなかった
今回の測定は、文部科学省放射能測定法シリーズ「放射性ストロンチウム分析法」に基づいた方法で行っている。
→公定法なので正しい
同位体研究所の固相を使った方法では,ラジウム、鉛などベータ線を放出する天然核種、あるいはベータ線を放出する子孫核種の影響を受ける可能性がある。
→固相を使った方法はストロンチウム以外のβ核種を濃縮し,測定する
同位体研究所が実施した方法はこちら
http://www.radio-isotope.jp/_src/sc232/83X83g838D8393836083E83808C9F8DB888C493E0.pdf
3M社の3M™ エムポア™ ラド ディスク ストロンチウムの説明はこちら
http://www.mmm.co.jp/filter/empore/rad/pdf/sced11-011.pdf
このページではNa+ が1000ppm,K+が10ppm,Mg2+ が10000ppm,Ba2+が 0.1ppm,Pb2+ 1ppmの条件でもストロンチウムは95%以上回収できたと記載されている。
今回の疑問点
3M™ エムポア™ ラド ディスク ストロンチウムで濃縮可能なβ核種は何か?
試料からどの程度のβ線が検出されていたのか?
そのような核種がストロンチム換算で236Bq/kg相当も築7年のマンションに存在しうるのか?
同位体研究所は同様の方法で100検体以上測定をしたと聞いているが,他の検査結果についても同様の事が言えるのか?