連続してお伝えしている激変する国連平和維持活動の現場。コンゴ民主共和国の国連PKOの最高司令官と同行した「国連が戦争当事者」になっている現場視察の様子が今週木曜日のテレビ朝日の報道ステーションで放映になります。ご覧ください。そして、このまま自衛隊海外活動の法整備が進むと、我々を待ち受けている現実を実感してください。その翌日の金曜４月２４日の夜は、いつものように敬愛する大熊ワタルさんとジャズです。曲の合間のMCで、皆様からのご質問にも応えたいと思います。ぜひ、お越しを！

４月２４日（金）午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 田中利佳(p), 鈴木堅登(b), 真喜志透(ds)

国会記者会館で読売新聞の記者の方々を中心にレクチャーさせていただきました。国連PKOへの自衛隊派遣において一番色濃く見える矛盾、つまり自衛隊を「交戦権を持たせないまま交戦権が支配する現場に送り続ける」理不尽。これは安倍政権になってからの問題ではないこと。そして、この問題の決着は一内閣がやっていいものではないこと、です。次のターゲットは産経新聞です。どなたかご紹介を。まずはライブで。今週金曜と日曜です。

１１月２７日（金）
大熊ワタル（cl）伊勢崎賢治（tp）ジャズヒケシ
午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 坂本貴啓(ds)

１１月２９日（日）
かみむら泰一（ts）伊勢崎賢治（tp）ジャズライブ
午後８時開演
於：阿佐ヶ谷　マンハッタン
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-2-7喜楽ビル3F
JR阿佐ヶ谷北口から高架下沿いの道を西へ徒歩１分
TEL:03-3336-7961
http://www.ateliermw.com/manhattan/
with 坂本千恵(p)、山口裕之(b)、坂本貴啓（dr）

今日、取材をしてくれた某新聞の記者さんも「自衛隊派遣はPKOでありPKFではない」と。これは間違いです。PKO（国連平和維持”活動”）は国連安保理が一つ国の内戦に介入するミッションの総称。PKFは、当該PKOミッションの中の一部門である国連平和維持”軍”のこと。無論、派遣された自衛隊は、それが道路建設などの施設部隊であろうとPKFという多国籍”軍”の一部になり、国連安保理が任命した最高司令官の指揮下に置かれます。ただこういう多国籍軍は一つの軍規の下に統制されるわけではなく、寄り合い世帯のようなものなので、一国の軍隊のように統一の軍法や軍法会議があるわけではなく、各国の政府が「撤退」という政治決断したら、それを阻止する政治力は司令官にはありません。でも、通常の軍事作戦(兵站も含む)では、その統合指揮下で行動し、何より、戦時国際法の観点、つまり同法で規定する合法的な敵からどう見えるかという観点からは、各国からの全部隊はPKFとして「一体化」します。つまり、敵は日本からきた自衛隊だから特別扱い、つまり自衛隊にだけ交戦するなという理屈は国際法では通用しません。つまり、『自衛隊の参加はPKOでPKFじゃないから「武力の行使」ではない』、『自衛隊は「武力の行使」と一体化しない』という歴代の日本政府の言い分、そして、それを無批判に受け入れてきた非戦リベラルとの論戦は、真っ赤なウソです。ライブでもっと吠えます。

１月２４日（日）
かみむら泰一（ts）伊勢崎賢治（tp）ジャズライブ
午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 真喜志透(ds)

国際法で「武力の行使」の口実として認められている３つの口実、個別的自衛権、集団的自衛権、（国連PKOのような）集団安全保障の行使は、すべて戦時国際法／国際人道法における「交戦」を意味します。つまり、「交戦権」。戦時国際法／国際人道法で定義された合法的な攻撃目標（交戦主体）を、同じように交戦主体として認められた自らが、殺傷、破壊、制圧しても、国際法違反にならない権利です。９条は、この交戦権を否定しております。交戦主体にはなれません（安保法制の国会の質疑で、岸田外相が、自衛隊員が敵に捕まっても、交戦主体になれないため、同法で規定された捕虜としての保護を受けられないと発言したように）。今一度、日本自身の国防にとって「交戦でない個別的自衛権の行使」とは一体何なのかをベースに、「交戦権のない自衛隊が海外で敵対する交戦主体と対峙すること」とは一体何なのか、国民が考えなければなりません。南スーダンPKOで事故が起こる前に。

「かみむら泰一」さん（http://www.taisax.com/）と共演です！

１０月１８日（日）午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵（P）坂本貴啓（D）鈴木堅登（B）

現在の南スーダンの状況は、大統領派vs副大統領派、戦時国際法・国際人道法上の交戦資格があるもの（紛争の当事者）同士の「武力の行使」つまり交戦であり、だからこそ先々月の安保理決議2304でその中で任務を遂行するPKO部隊にも、同じ紛争の当事者として戦時国際法・国際人道法の遵守を義務付けているのです。
与党も、野党も、もう無意味な論戦は止めましょう。自衛隊は、９条で立ち入ることを禁止している交戦の世界に置かれているのです。

１０月２１日（金）午後７時半開演
坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 坂本貴啓(ds)
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html

１０月３０日（日）午後７時半開演
志賀聡美(tb), 坂本千恵(p), 田中洋平(b), 坂本貴啓(ds)
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html

集団的自衛権の行使を戦争と呼ぶならば、なぜ９条下でもずっと特措法で戦争をできたのか。そして、世界で最も戦争をするアメリカに少なくとも在日米軍基地を他国への攻撃に使わせない地位協定の交渉（イラクでもできた）がなぜ９条下でもできないでいるのか。この状況が続くことで日本の国防が迎える末路を訴えたいがため、新著「新国防論　９条もアメリカも日本を守れない」（毎日新聞出版）を書きました。ライブでも販売します。なんとか、ここを接点に、どんな形のものでも絶対に戦争しないを永久化する野党協力が生まれることを。

１２月１８日（金）
かみむら泰一（ts）伊勢崎賢治（tp）ジャズライブ
午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本彩(p)、鈴木堅登(b)、坂本貴啓（dr）

安倍政権打倒の野党選挙協力体制をつくるために民主党批判を慎めと言う方には、とりあえずNoと言っておきます。
そして、「新９条論」は護憲派を分裂させ安倍政権打倒の野党選挙協力体制に障害だから止めろと言う方にも、とりあえずNoと言っておきます。
「新９条論」は、ずっと現９条下でも、そして民主党政権下でも行われてきた”戦争”参加を２度と日本にさせないためのもの。これを安倍政権打倒のために障害だという方には、とりあえず、戦争を舐めるな、と言っておきます。
というわけで、今、チョット虫の居所が悪くてスイマセン。ですが、こういう時の僕のジャズって、いいっすよ！　ぜひ、お越しください。

１０月３１日（土）午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 多田和弘（b）、真喜志透（dr）、坂本彩（p）

まず「駆けつけ警護」なる用語は現場にはありません。あるのはProtection。国連平和維持活動PKOが行う警備保護業務で、駆けつけようと駆けつけまいと、武力を使って保護します。僕はかつてPKOにおいて、配下にいる国連平和維持軍PKFと国連文民警察をつかって、僕の責任施政下にいる国連職員、人道援NGOをProtectionする任務にいました。
他国部隊の警護は一つの統合指揮下に「一体化」するPKF部隊として当たり前。(施設部隊としての自衛隊がPKFでない、武力の行使に一体化しないという歴代の政府のウソは、これをご覧ください http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47860 )
その他の「駆け付け警護」は、国連職員、人道援助要員への傷害を違法とする紛争当事者国（例えば南スーダン）の国内法を根拠として警察権を行使する「国連文民警察」のお仕事です。
住民保護という「ある国家の国民に降りかかる脅威をその国家に変わって国連が殲滅する」、つまり「国連が自衛権を行使する」ようになった現代のPKOにおいて、国連平和維持軍PKFと国連文民警察の線引きは、より明確になりました。PKFは交戦主体となりますので準拠するのは戦時国際法・国際人道法。国連文民警察は当事者国の国内法です。つまり、PKFは戦争として敵に対峙し、国連文民警察は犯罪として対峙する。
住民保護のために国連全体がより”好戦化”するなかで、昔は、現地国警察の補完的役割であった国連文民警察は、身内（国連職員、NGO等人道援助要員）の「駆けつけ警護」のため、より先鋭化しています。それが、Formed Police Unit です。日本の機動隊を自動小銃、装甲車で完全武装させたものと考えてください。南スーダンにもしっかり配備され、全員女性の部隊もあります（http://womenspolicenetwork.org/formed-police-units/）。はっきりいって、自衛隊の施設部隊より”強い”し、これは、”警察”のお仕事です。
そもそも、”交戦”、つまり戦争するようになったPKFに、部隊を提供する先進国は、もはや、その紛争に歴史的な責を負う旧宗主国にもありません。外貨稼ぎ（国連から償還金が支払われます）の発展途上国と、当該国の紛争が自国に影響があるという逼迫さ（いわば”国家存立危機事態”）から参加する周辺国のお仕事になっています。南スーダンの韓国と日本ぐらいです。PKF部隊派遣にこだわる奇特な先進国は。
戦争法案ハンタイだけに感けていると、野党・与党の政局が、国際情勢から遊離していしまいます。
言わずもがなですが、実体のない「駆けつけ警護」に感けて、交戦権のない自衛隊を交戦権を行使するPKFに、「一体化しない」と偽って送り続けてきたのは、安倍政権”以前”の問題なのです。もういい加減にしましょう。

２月２６日（金）
大熊ワタル（cl）伊勢崎賢治（tp）ジャズヒケシ
午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 坂本貴啓(ds）

その後の予定です：
３月５日（土）
大熊ワタル（cl）伊勢崎賢治（tp）ジャズヒケシ
午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 坂本貴啓(ds）
３月２５日（金）
伊勢崎賢治（tp）ジャズライブ
午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 坂本貴啓(ds)

映画「不思議なクニの憲法」http://fushigina.jp に、ジャズマンとして出演しています。一杯はいっている時ですから、つい、本音が出ちゃってます。交戦権が支配する戦場に、交戦権を持たせずに送られる自衛隊員に、Willow Weep for Me （柳よ泣いておくれ）を捧げています。ライブにお越しください。

伊勢崎賢治（tp）＋大熊ワタル（cl）ジャズヒケシ
4月１５日（金）午後７時半開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 栗田俊宏(b), 坂本貴啓(ds)

伊勢崎賢治（tp）ジャズライブ
4月２９日（金）午後２時開演　
於：吉祥寺　メグ：http://www.meg-jazz.com/map.html
with 坂本千恵(p), 鈴木堅登(b), 坂本貴啓(ds)

テロリストというレッテルを勝手に貼っておいて、テロリストと交渉しないということが、そんなに大事ですか？　張り手の都合でレッテルを取り下げた例はいくらでもあるのに。交渉しないがために3週間で3000人以上の子供が死んでも、意味があることですか？