Code for Nagoyaの明日を考える
(この記事は,Civic Tech Advent Calendar 2014の12月6日の記事です)
白松です.今日は,16時からの「第5回 Code for Nagoyaの明日を考える会」のためにベースキャンプ名古屋に来ていますが,その前の時間を利用して「もくもく会」を開催中です.
もくもく会
14時半現在,宮内月間代表と河合名誉代表,都筑さん,青島さんがいらっしゃっています.

今年は名古屋市でもオープンデータの提供が始まり,市バスや地下鉄,人口統計,名古屋城の実測図,さらには市職員さんの自作曲などなど,様々なデータが二次利用可能なライセンスで公開され始めています.
名古屋市が提供しているオープンデータ一覧のPDF(平成26年8月29日現在)
ただ,上記PDFにはデータのURLが無く探すのが手間ですので,ハッカソン等で二次利用して貰うためには,簡単に探せる「データカタログ」が欲しいところです.そこで先週と今週のもくもく会では,ひたすら検索しながらData for JapanのCKANに登録してデータカタログを作るという,地道な作業を進めております.
第5回Code for Nagoyaの明日を考える会
さて,16時からの「明日を考える会」には,名古屋市交通局やCode for Hyogo,Code for Kobeからもご参加頂きました(宮内代表による資料はこちら).以下は簡単な議事録です.
- まずは,この後の懇親会を予約
参加人数を入力するとTwilio APIで自動的に電話をかけてお店を予約してくれる1Click飲みを青島さんが試してみました.見事,英(はなぶさ)の自動予約に成功!合成音声の電話にも,「変な声の電話」と言いながらも対応してもらえました.良いお店です. - 次回・次々回の代表と日程
Code for Nagoyaは月ごとに代表を持ち回りで運営しているので,次の代表の決定は最重要タスクです.- 次回代表: 瀬川さん(12月7日~1月9日)
1月9日(金) 18:30~20:30 ベースキャンプ名古屋 - 次々回代表: 河口先生(1月10日~2月6日)
2月6日(金) 18:30~20:30 ベースキャンプ名古屋
- 次回代表: 瀬川さん(12月7日~1月9日)
- 名古屋市のオープンデータカタログづくり
IODD 2015のハッカソンで名古屋市のオープンデータを使ってもらえるように,データカタログを整備する.白松から,Data for JapanのCKANへのデータセット登録方法を簡単に説明させて頂きました. - IODD 2013, 2014の振り返り
河口先生から,International Open Data Day 2013, 2014の説明がありました.詳しくは後述します. - 行動計画案
宮内代表から,行動計画案の説明がありました.まずはIODD 2015のハッカソンでCode for Nagoya発のプロダクトが生み出そう,そこに向けてデータカタログを整備していこうというプランです.また,年末にCode for HKのVincentさんをお迎えして行う忘年会の説明がありました.こちらも,詳しくは後述します. - 市バスデータの活用等について
まず河口先生から,バス運行状況の可視化デモがありました.NPO法人Lisraが交通局から提供された詳細な運行データを使っており,これはまだオープンではないとのこと.また,交通局の加藤さんから,データ提供に関する交通局の見解や,それにより利用者増への期待についてご説明がありました.市会議員の玉置さんからは,市バスの運行ミスに関する現状と,その防止に関するアイデアが出ました. - 行政との協働について
Code for Hyogoの榊原さんから兵庫での取り組みについてお話し頂き,行政との協働についての議論が白熱しました.
この後,1Click飲みで予約した英(はなぶさ)で懇親会.
IODDを振り返りつつ思い返すと,今年はCode for NagoyaもCode for Japan Brigadeとして認定され,ハッカソンやオープンデータ関係のイベントを通じて人の輪も広がってきました.ここからは,これまでの活動をふり返りつつ,Code for Nagoyaの明日を考えてみます.
これまでを振り返る
- 2013年2月: この段階ではまだCode for Nagoyaは設立されていませんでしたが,名大の河口先生が中心となり名古屋でもInternational Open Data Day 2013 in Nagoya / Tokaiが開催されました.このとき宮内代表は子育てミシュランのチームに参加していましたが,同じチームの奥様方に応援されながら開発する「奥様ドリブン開発(ODD)」がとても楽しかったと語っています.
- 2013年12月:税金の使途可視化アプリ「Where Does My Money Go?(税金はどこへ行った)」に対応した市町村を増やすイベントSpending Data Party 2013 Winter in 東海で,河合さんからCode for Nagoyaの設立宣言がありました!
- 2014年2月: International Open Data Day 2014では,河口先生と市会議員の玉置さんが中心になり,名古屋城の「昭和実測図」を使うアイデアソンが企画されました.日本からの参加都市が32都市に増えたので他の会場との差別化を図ろうと,アイデアソン前に名古屋城の見学もさせて貰える特典つき.その後,昭和実測図はCC BY-NC-NDで公開され,こちらから閲覧できるようになっています.
- 2014年3月: Race for Resilience(世界防災・減災ハッカソン)では,「すごい避難訓練」のプロトタイプが開発されました.その後,「すごい避難訓練」は名古屋のメンバーの手を離れてすごい避難訓練DECOへと生まれ変わり,浦安市など各地で実証実験が行われているようです(伝聞).
- 2014年8月: 「第1回Code for Nagoyaの明日を考える会」が開催され,代表を月替りで持ち回りする運営方針が決まり,9月7日までの代表は宮内さん,9月8日~10月3日の代表は桂川さんに決まりました.なお,1回代表を経験した人は「名誉代表」となります.この定期ミーティングによりBrigadeとしての条件を満たすことができ,CfNがBrigade認定されました.また,24日には「名駅地下街バリアフリーマッピングパーティー」を開催し,チェアウォーカーの方々にもご参加頂きました.
- 2014年9月: 「第2回Code for Nagoyaの明日を考える会」が開催され,10月4日~11月7日の代表は白松に決まりました.白松から,バリアフリーマッピングパーティーの開催報告を行いました.また,13日にはLODチャレンジデー2014 in 名古屋が開催されました.
- 2014年10月: 「第3回Code for Nagoyaの明日を考える会」が開催され,11月8日~12月6日の代表は宮内さん(2回目)に決まりました.白松から,LODチャレンジデーの開催報告を行いました.また,18~19日に「名駅地下街バリアフリーハッカソン」を開催しました,
- 2014年11月:「第4回Code for Nagoyaの明日を考える会」が開催され,バリアフリーハッカソンの開催報告をしました.また,名古屋市オープンデータのデータカタログづくりのため,29日にもくもく会を開催しました.
- 2014年12月: 上記議事録のとおり,今日「第5回Code for Nagoyaの明日を考える会」が開催され,12月7日~1月9日の代表が瀬川さんに,1月10日~2月6日の代表が河口先生に決まりました.また,29日にはCode for HKのVincentさんを迎えて忘年会を予定しています.
明日を考える
CfNの直近の目標は,来年2月21日のIODD 2015でのハッカソンで,名古屋市オープンデータを使ったプロダクトを生み出すこと.ハッカソン参加者がデータを利用しやすくするために,上記データカタログの整備も進めていきます.特に,今回交通局からもご参加頂きましたので,市バスのデータを使ったアイデアに注力していこうという雰囲気です.
今後,個人的には,地域のニーズとのマッチングを図る仕組みを作っていけたらと考えています.地域の人々にアイデアソンにご参加頂くのはもちろんですが,そこで吸い上げたニーズもオープンデータ化して,利用可能なシーズやデータと繋げられるような協働プラットフォームを作りたい.まずはIODD 2015に向け,市バス等に関するニーズやアイデアをKnowledge Connectorやゴオルシェアに集約しつつ,ハッカソンでのうまい運用方法を考えていく所存です.