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clione
「とはいえ、家庭ですべてを学ばせるのは非常に難しい」とも話す山内先生は、できることを考えながら子育てすることだけでも違いが出てくるという。たとえば、“自律的に学び続ける”は、ICT技術や語学を含め、親世代も学び続ける必要があるもの。その「姿勢」を見せることで、こどもたちは親の背中を見て学ぶ。また、深く考える癖をつけるためには、親自身がテレビを見ていても「これはどうなっているんだろ?」とか「どうしてだろう?」といった疑問を持ち、思考しながら、こどもに語りかけ、共有することなどは、家庭の中でも可能だろう。 「外国語で何かを見る、本を読む姿を見て育てば、こどもも真似ていきます。あとは、家庭でやれない部分は、NPOなどが開催している学習支援を利用してもいいと思いますよ。プログラミングのワークショップなど、こどもが興味を持つようならば、受けさせたらいいと思います」。 親も、再度大学に通うなど、学びの場に行くことは難しくても、今は『Moocs』など、ネット上で大学レベルの授業を学べる仕組みも多くある。海外の授業をとることだって可能な時代。「学ぶための便利なサービスは、どんどん生まれています。あとは、それを知り、行動するか、しないかだけなんです」。 ただ、これだけ幅広い、新しいスキルが必要となると、いったいどこから手をつけていいのか……と気持ちも重くなっていく。「動きが速く、先が見通せない時代に突入し、親も不安に思う気持ちは当然です。ただ、先が見通せない中で、あれもこれも先行投資して学ばせるのも危険。まずは生活、家庭の中でできることをやっていくしかないと思います」

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