March 24, 2013
春風3/31sun

2013年3月30日-31日に代々木公園で開催されるフリーパーティー春風にNOINONE出演します。31日12:00~です。お花見も兼ねてぜひ遊びにきてください。
春風は、音楽だけじゃなく飲食の出店やフリマが並び、社会の問題について考えるトークイベントなどもあり、これは音楽の平和利用だと思っている。音楽を通じて平和を考える機会なんてめったにない。いろんな芸術があるけど、実は平和に言及できているアーティストは少ない。音楽家でもジョンレノンとかジョンコルトレーンとか忌野清志郎は有名なところ。
春風は、エネルギーシフト、福島、戦争と平和、サバイバル、レッツダンスといったテーマでトークを展開する。春風は社会実験というコンセプトで取り組んでいる。「社会実験」って素晴らしいコンセプトだと思った。つまり、結果を求めて、まだ答えのないことにトライしてるってことだ。常識や当たり前と決めつけていることや、いまの社会状況がベストではないと思う。それに対して、違った提案を模索するってこと、音楽にしろ、生活にしろ、忘れちゃいけないと思う。

どんな、未来を描くことができるのか。過去を知り、今の状況を把握する、そして自分の可能性を信じて1歩を踏み出す。そういう可能性を提案してくれるのが春風。きっと、そんなイベントになる気がする。

そんなイベントでライブできるのを楽しみにしている。僕らのやっている音楽をブルースに喩える。現在進行形のロックやダンスミュージックのルーツはブルースだとも言える。アメリカに連れていかれた黒人が、南米にあったギターを使って表現した日常と感情。どうしようもない現実の怒りと悲しみ、日常のなかの喜びや感動。つまりソウルを目の前にいる人たちのために音楽を奏でた。だから僕も、そいう気持ちで、目の前にいる君のために音楽をやりたい。最高な瞬間だ。

2013年の春、東京の中心、代々木公園で桜の花に囲まれて、スピーカーからメッセージを届ける。そこにいるひとに、いないひとにも。黒い箱から粒子になって、空気のなかに溶けてゆく。僕にとって、音楽をやるとは、日々暮らす日常を軽くすること。音楽で聞く人の気持ちをほぐして明日が楽しみになればいいと思う。だから、NOINONEは流通しない、その場だけで鳴る音楽でいい。過去から学び、未来をつくる。それが僕のスタイルだ。