"和歌山の毒カレー事件に関して、産経新聞が平成10年10月30日のコラム「産経抄」で、「弁護士が被疑者に黙秘を勧めている」として弁護士を批判したことに対して、弁護士側が次のように反論していました(平成10年11月13日産経新聞)。

 「貴殿はどうして林らをクロと認定されるのかが私には理解できません」、「コラムを書かれている方の論法によれば林らは『クロ』と断定されるのですから・・・」、「既にクロと決まっているなら、証拠調べもの手続きも不要です。裁判も不要です」と言っています。

 産経抄は林をクロと認定しているのでしようか。決してクロと認定しているわけではないと思います。「クロをシロとねじ曲げているように見える」と言っているのは、もののたとえです。産経抄は被疑者の黙秘と、そうするように入れ知恵している弁護士を批判しているに過ぎません。それをクロと断定していると言って非難するのは不当です。"

被疑者を「無罪と推定」している人はいない

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