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《左陪席の裁判官は、小沢被告から4億円の現金を受領しながら、銀行から定期預金を担保に、さらに4億円の融資を受けた点について石川議員に問う》

 裁判官「預金を担保に融資を受けた4億円と、小沢被告から預かった4億円とセットにすると、陸山会に合計8億円が動いていることになる。それは認識していたのか」

 証人「預かったのは4億円の1回きりなので」

 裁判官「(8億円に)資金が膨らんでいるという認識はあったのか」

 証人「そうでもない」

 裁判官「そうでもないというのは?」

 証人「小沢被告から預かった4億円を担保にしていた。4億円が拘束されていますので、収支報告書を書くのには、借りた4億円の1回でいいと自分では認識していた」

 裁判官「会計を担当する者として、通常8億円に財産が膨らんだと認識していいと思うが」

 証人「…」

 裁判官「使えるお金が8億円じゃないということですかね」

 証人「はい」

 《小沢被告は口をじっとつぐみながら、耳を傾ける》

 《裁判官は、じっくりと質問を整理するためか、ときおり間をあけながら、質問を続ける》

 裁判官「小沢被告から預かった4億円を、陸山会名義の定期預金にした。小沢被告の名義にしなかったのは、何か問題でもあるのですか」

 証人「特に考えていなかった」

 裁判官「資産公開のことでお尋ねしますが、16年分の資産公開は担当されていないので、経験上のお答えで構いませんが、(小沢被告が)陸山会に預けた4億円の定期預金は、そこで公開しなくてよいのか」

 証人「え~。収支報告書ではなく、資産公開なので。定期預金は陸山会名義で、(小沢被告名義ではなく、本人の)資産公開ではしない」

 裁判官「小沢被告からみれば、陸山会に4億円の貸し付けがあるが、資産公開では出す必要がないと」

 証人「個人であれば必要あるかもしれませんが…」

 裁判官「財産として公開しないのか」

 証人「(資産公開については、元秘書の)池田(光智)君に任せていたので、いま問われれば必要あったと思うが、その事務処理を扱っていないので、仮定には答えにくいです」

 裁判官「資産公開はあまり厳密ではないということですかね」

 証人「当時の認識として、池田君に任せていた。自分自身でやらなければならない仕事とは、認識していなかった」

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「小沢被告第4回公判(12)裁判官「資産公開は厳密でないということかね」」:イザ!

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iza.ne.jp