賢明なあなたはお気づきでしょうが、コンプレックスの表明は、時に自慢と受け取られます。本当の(本当のと言うのも妙ですが)コンプレックスは、人に明かさないものです。明かせないから劣等感になる。
堂々と、いくつも挙げられるようなら、それは本当の劣等感ではなく、むしろ優越感です。自分はこんなに優秀なんですよ、と正直に言えないから、劣っている、しかもこんなにひどく劣っている、と強調するわけです。
自分が好きになれなくても、一向に構わないのです。嫌いであったって、それが何だというのでしょう。
好きにならなくてはいけない、と思い込んでいるから、好きになれないのです。自分を好きになるのでなく、他人を好きになることです。他人を愛すれば、おのずとそんな自分が好きになれます。簡単です。自己愛が過ぎると、人嫌いになる恐れがあります。人間の劣っている部分だけを見ないで、いいところ、愛すべきところを見るようにしましょう。
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