朗報がある。私たちは長く生きるようになっただけでなく、元気で長生きするようになった。通常の歩行速度は老化の簡便な指標と考えられているが、大規模な調査データの分析から、1992 年と2002 年の10 年間に日本の高齢者は歩行速度において11 歳若返っていると報告されている1)。すなわち、2002 年に75 歳だった人は1992 年に64 歳の人が歩いていたのと同じ速度で歩いていたということである。このように、日本の高齢者は数の増加だけでなく、その特性も顕しく変化している。
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