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ボードゲーマーのためのKickstarter講座

ボードゲームのオープン会などに参加すると、最近のゲームっぽいのに売ってるところを全く見たことがないゲームや、やたらとコンポーネントが豪華なゲームを見かけたことがありませんか?もしかするとそれはKickstarterで入手したゲームかもしれませんよ。

最近Twitterで話題になったGentesのデラックス版とか、ちょっと前ならBrassのデラックス版などもKickstarterが最初の入手経路でした。そんな魅惑のKickstarterですが「そもそも何なの?」「どうやればいいの?」といった方も多いかと思います。

ということで、今回はボードゲーム界隈で最もポピュラーなクラウドファンディングサイト、Kickstarterでボードゲームを入手する方法を紹介したいと思います。独特の用語もあるので、後ほどその解説もしていきます。

※内容は2019年6月現在のもので今後変わる可能性があります。

はじめに

まず最初にクラウドファンディングサイトとはなんぞやですが、非常にざっくり言うと、個人や会社などがインターネットを介して不特定多数の人たちに「自分たちはこんなことをしようとしているので支援してくれませんか?」と募り、それに賛同する人たちがお金で支援するのを仲介するサイトです。

投資家のようなプロでなくても個人が気軽にそのプロジェクトを支援できるのが特長の一つで、今回紹介するアメリカ発のKickstarter以外にも色々あります。国内ならCAMPFIREやMakuakeなどもそうですね。そして、その中でボードゲーム関連の資金調達で圧倒的に利用されているのがKickstarterというわけです。

ITガジェット開発、新規サービス立ち上げ、イベント開催など様々なプロジェクトがあり、シンプルに寄付を募集するものや何らかの特典という形で見返りを設定するものなど様々ですが、ボードゲーム関連においては基本的にボードゲームそのものが見返りになることが大半です。

通常の購入に比べて何が良いかというとプロジェクトによってケースバイケースですが、例えば

  • そもそもKickstarterでしか手に入らないゲームがある。
  • Kickstarter限定の豪華版が選べたり、調達金額が増えるにつれて無料でおまけが大量に追加されることもある(限定コンポーネントだったり限定拡張だったり)。
  • 一般流通前に先行入手できる場合が多い。
  • 一般流通時よりも安価に入手できる場合も多い。

といったようなメリットがあります。

逆にデメリットとしては、

  • 発送予定が数ヶ月~1年以上先で、さらにその予定から通常数ヶ月~1年以上遅延する。
  • 大体送料が高い(日本宛は$20~$30程度が普通)
  • 普通和訳は付かないので、ルールやコンポーネントを自力で和訳する等の労力がかかる。
  • 不着・欠品・破損などがあってもすべて自分でやり取りが必要(基本的にメーカーやクリエイターと直接英語で)
  • 後で日本語版が発売されることも時々ある。
  • 出資者を差し置いて先に一般発売されることがある(Queen Gamesなどにありがち)。
  • プロジェクトが頓挫したりして泣き寝入りになる可能性がなきにしもあらず

特に最後の部分は非常に大事で、 Kickstarterはあくまでクリエイターに賛同して支援する場という位置付けであってショップではないので、原則としてゲームが無事届く保証はありません!!!クリエイターに努力義務はあっても提供責任はないので、届かなくても仕方ないと思えない人は手を出さないのが無難です!!! 間違ってもネットショップに注文するような感覚で利用しないようにしましょう。

幸い自分は過去数十件と支援した中でプロジェクトが頓挫したり途中で作者が音信不通といったケースに遭遇したことはありませんが、知人でそういったケースに遭遇した話も聞きます。また、8割のプロジェクトで当初予定よりも数ヶ月遅れて届きましたし、何回かは欠品があってメーカー連絡したり、自分だけ物が届かないので催促したりといったことはありました(たまたまどのメーカーも日常会話レベルの連絡をすればちゃんと送ってくれましたが)。

Kickstarterには一般流通には中々乗らないような魅力的なゲームが次から次へと現れますが、このような特徴を踏まえて全ては自己責任で、ということで次に進みたいと思います。

利用前の準備

Kickstarterを始めるにあたっては以下のものがあればOKです。

  • Kickstarterのアカウント
  • クレジットカード
  • 若干の英語力
  • トラブルがあっても自力で解決するぞという強い意思

Kickstarterのサイトは日本語対応しているのですが、プロジェクトの説明自体は基本的に英語ですし後々の配送先確認なども英語なので、英語力が完全に0だとかなり心許ないです。とはいえ一応Google翻訳等の助けを借りればほとんどの場合はなんとかなります。

ではまずアカウントを作りましょう。Kickstarterの公式サイトにアクセスし、右上の「サインイン」をクリックしてログイン画面を表示し、下の方にある「サインアップ!」をクリックします。

次に表示される画面で名前、メールアドレス(+確認用にもう一度)、パスワード (+確認用にもう一度)を入れて、「アカウントの新規作成」をクリックします。これでもうアカウントが作られました。超簡単!!ちなみにアカウント名はメールアドレスです。

アカウントが作成できたら、先ほどのログイン画面でメールアドレスとパスワードでログインします。ログインできたら画面右上が「サインイン」からプロフィールアイコンに変わります。

最後に、支払いに使用するクレジットカードを登録します。

画面右上のプロフィールアイコンクリックするとメニューが開くので、そこから「設定」を選びます。

設定画面が表示されたら「お支払い方法」をクリックするとクレジットカードの入力画面が表示されるので、カード情報を入れます(セキュリティコードはクレジットカード裏面に書かれている3桁の数字です)。その後「保存する」をクリックします。

以上で準備完了です。必要に応じて追加で2段階認証を設定しておくとセキュリティ的に安心ですね。

ボードゲームを探す

ようやくここからが本題です。

Kickstarterにある膨大なプロジェクトからボードゲーム関連を探すのは大変なので絞り込みを行います。ちょっと分かりにくいので、手っ取り早く見たい方は以下のURLから開けば絞り込んだ検索結果に直行できます。

手動で行く場合は次の手順になります。

  1. 画面左上の「さがす」をクリック
  2. 検索対象として「全て」を選択
  3. 一覧表示されたら上段の「絞り込み」から ゲーム → テーブルトップゲーム を選択

これでかなり絞り込まれます。ただし、このカテゴリにはボードゲームだけでなくTRPGも含まれます。

用語について

さて、これで好みのボードゲームを探すことができるようになりましたが、各プロジェクトの説明には色々と独特の用語が出てくるので、具体的な出資方法に進む前に解説しておきたいと思います。

【 プレッジ (Pledge) 】

支援金(出資金)のこと。繰り返しますがあくまで購入でないことを念頭に!

ちなみにプロジェクト終了前ならキャンセルすることができます(後述)。また、終了時に目標金額に達しなかった場合は請求されません。

出資期間が終了して締め切られると、予め登録していたクレジットカードからプレッジ額が引き落とされます。

【 リワード (Reward) 】

プレッジに対する対価(見返り)のことで、ボードゲーム関連のプロジェクトは大半が製品そのものです。通常版と豪華版など、いくつかのリワードから選べるプロジェクトも多いです。

【 バック (back) 】

支援(出資)すること。日本では俗に「キックする」や「蹴る」と言われる場合もありますが、公式サイトでは一貫して「バックする」という表現です。

【 バッカー (Backer) 】

支援(出資)した人のこと。

【 アドオン (Add-on) 】

支援額を増額することで追加できるもののこと。例えば拡張だったり、置き換え用のリッチなコンポーネントだったりと色々なパターンがあります。

ちなみにボードゲームの拡張のプロジェクトの場合は本体が追加できることも多く、それどころか他の製品本体を追加できる場合もあります。

ただし、そういった今回のプロジェクトそのものではないアドオンを追加すると到着が遅れる場合も多いのと、送料がその分増額される点には注意が必要です。

アドオンの追加方法には以下のようなパターンがあります。

  • アドオン付きリワードが元々リワードの一覧に用意されている
  • プロジェクト終了後にプレッジマネージャー(後述)で追加する

【 ストレッチゴール (Stretch goal) 】

一定の支援金額に達すると追加されるおまけ(追加要素など)。SGと略されたりします。

出資額そのままでコンポーネントが豪華になったり、有料のアドオンが無料になったり様々で、わざわざ通常の購入よりリスクの高いクラウドファンディングで支援する醍醐味のひとつです。

中でも「Kickstarter Exclusive」と書かれているものは限定品の意味で、一般流通版(リテール版)には原則付属しません。そう書いていないものでも一般流通版に付属しないケースは多く、日本語版が出るのを待つかSG目当てでバックするかは悩みどころですね。

【 アーリーバード (Early bird) 】

早期支援特典のこと。

例えば48時間以内に支援したら金額が安くなる、支援者の先着100人はアドオンが無料で付属、などのパターンがあります。

【 プレッジマネージャー (Plegde Manager) あるいは サーベイ (Survey) 】

プロジェクト終了後に別途メール等で案内が来る、支援内容確認 兼 追加注文画面のようなもの(あくまで注文ではなく出資ですが)。

これはプロジェクトによって実に様々で、pledgemanager.comやcrowdox.comのようなサイトが利用される場合や、メーカー独自サイトの場合もあります。

イメージとしてはショッピングカートにKickstarterで支払い済みの支援額が予め表示されていて、このタイミングでアドオンを追加したりでき、最後に配送先を入力するようなパターンが大半です。

アドオンを追加した場合は大抵画面上に支払い済み金額からの不足金額が表示されていて、内容を確定すると後で追加のクレジットカード支払いが発生します。

【 アップデート (Update) 】

プロジェクトの進捗や開発秘話などの更新情報。プロジェクトのトップページ下にリンクがあります。初期設定ではアップデートが追加されるたびに通知メールが届きます。プレッジマネージャーのアナウンスもここでされるため要チェックです。

ゲームを探す

ここからはボードゲームを入手する前提となる支援方法について説明します。先ほど説明した検索結果一覧画面を開いてください。

各プロジェクトには

  • 説明の冒頭
  • クリエイター名
  • 現在の達成金額
  • 達成率:達成金額が目標金額(プロジェクト成立金額)の何%に達しているか
  • 締切までの残り期間
  • カテゴリ
  • クリエイターの住んでいる都市

が示されています。ここでまず注目したいのは達成率です。

一覧画面を最新順にすると募集が始まって間もないプロジェクトが先頭に来るわけですが、まだ先頭の方にあるのにいち早く達成率が100%を超えているということは、多くの人が「このゲームは面白そうだ!」「このクリエイターは信用できそうだ!」と判断したと言えるので、(遅延は大抵あるにせよ)プロジェクトとしてはかなり安心感があります。

ただし一点注意が必要で、中には目標金額をわざと低くしてこの達成率を大きく見せようとするプロジェクトがあります。そういった意味で、リワード数個分のような少額の目標金額が設定されているプロジェクトは怪しいので、手を出さないのが無難です。

プロジェクト内容の確認

では一覧から気になるプロジェクトをクリックして中に入ります。

先に確認したいのはクリエイターの情報です。プロジェクトを少し下に辿ると上の写真の赤枠のように表示されています。

注目するのはクリエイター名の下にある「XXプロジェクト」と書かれた部分です。この数は、そのクリエイターが過去に立ち上げたプロジェクト数です(後ろの「XXバック済み」はそのクリエイターが他のプロジェクトをバックした数なので無視)。

ここが「1つめのプロジェクト」になっている場合、現時点でそのクリエイターが生産や海外発送のノウハウを持ってない可能性があるため、途中でプロジェクトが難航するかもしれません。「Kickstarterは初回だけど他のところでクラウドファンディングのノウハウは持ってるよ」といった説明でもない限り、あまりおすすめはしません。

ここからすぐプロジェクト説明を読んでいくのもいいですが、そもそも日本に発送してもらえるのか先に確認しておきましょう。

画面右側にリワードの選択肢がいくつか並んでいるので、「発送」と書かれた欄があるリワードのどれかをクリックしてください。

「発送」が「世界各国」なら日本発送OKですが「地域限定」となっている場合はクリック後に表示される「出荷先地域」に日本があるかを確認してください。あればOKです。ない場合は諦めましょう。

なお、ここで表示されている「お届け予定」は全く当てになりません!はっきり言って期待するだけ無駄なので「ま、いつか届くだろ」くらいの気持ちで考えておいてください。

ここまで来たら、心ゆくまでプロジェクト説明を眺めましょう(基本的に英語です)。

ゲームの概要やルールブックの確認、どんなリワードが選べるのか、それにどんなストレッチゴールやアドオンがあるか、送料はどれくらいか、などは見ておいた方がいいでしょうね。

リワードの選択と支払い

本文を参考にしてどのリワードにするか決めたら、画面右側にあるリワードの選択肢から該当するものをクリックします。

似ているようで内容が違っていたり分かりにくいものもあるので、本文と照らし合わせながら誤って別のリワードを選択しないように注意しましょう。

ちなみに選択肢にある「リワードなしプレッジ」はいわば寄付です。物は届きません。

また、「$1以上のプレッジ」といった極端に金額の少ないものも基本的には物が届きません。しかし、これには「支援者限定アナウンスが閲覧できる」「後のプレッジマネージャーで通常の支援者同様に本体やアドオンを追加できる=支払いを後回しにできる」といったことができる場合があり、そういった目的で選択するのはアリです(プロジェクトによります)。

このほか「for Retailers」などと書かれたリワードは個人用ではなく小売店用なので基本的には選ばないでください。

リワードをクリックすると先ほどの写真のように「出荷先地域」や「プレッジ額」の欄が表示されます。

ここで注意点があります。「出荷先地域」を選んだとき「日本 (+$20)」といった金額表示がある場合は送料のことで、プロジェクト締切後にプレッジ額+この送料が引き落とされます。分かりやすく安心です。

一方ここに何も表示されていない場合、ほぼ間違いなく送料が後追いで別途請求されます。大抵はリワードに「Shipping not included (送料は含まれません)」と書かれています。

「お、安い」と思ってバックしたら、後からプレッジマネージャーの画面で送料が上乗せされて思ってたより高かったとならないよう、必ずプロジェクト本文の後半に書かれている送料(Shipping Info)の項目を確認して、日本への送料を確認しておきましょう。送料請求は忘れた頃にやってきます。

また、極端にコンポーネントが多いゲームだったり、クリエイターのノウハウが貧弱だったりすると、締切後に「ごめん、当初見積が甘かったので送料追加請求するね」などというケースも稀にあり、その際は諦めて追加支払いするしかありません…

以上を踏まえた上でリワードの「次へ」をクリックすると支払い画面に移ります。

ここに合計金額が表示されていますが、実際の請求では円レートの変動やクレジットカードの海外手数料などが加算されるため、これより若干高くなることが多いです。

また、先ほども説明したとおり送料が後追いの場合、この画面で「配送」が0円でも後でしっかり請求が来るのでご注意を。

以上の内容で問題なければ「プレッジ」をクリックすることで完了になります。

この時点ではまだ支払いは発生せず、プロジェクトの締切後、目標額に達していれば支払われます。

リワードの変更、取り消し

もしリワードを変更したり、支援自体を取り消したくなった場合は以下の手順で変更・取消できます。

まずバックしたプロジェクトのトップページを表示させます。すると最上段に「プロジェクトをバックしました」と表示されているので、「プレッジの管理」をクリックします。

すると変更画面に移動するので、ここで「プレッジ内容の変更」あるいは「プレッジを取り消す」を選ぶことができます。

プロジェクト終了後の流れ

プロジェクト終了から実際にゲームが手元に届くまでの流れはプロジェクトによってケースバイケースです。大まかには

  1. 終了時点でクレジットカードからプレッジ額が引き落とされる。
  2. プロジェクトから都度進捗等のアップデートがある(設定を変更していなければアップデートが更新されるたび通知メールが届きます)。
  3. プロジェクトのアップデートでプレッジマネージャーにアクセスするようアナウンスがあるので、アクセスしてアドオンの追加や配送先の住所と電話番号を入力して確定する。
  4. 届くのを待つ。

という感じです。

プレッジマネージャーのアナウンスがあるタイミングはプロジェクトによってまちまちですが、生産の終了に近づいてきたあたりが多いですね。プロジェクト終了から数ヶ月後が普通なので「いつアナウンスがあるんだ」とやきもきせず気長に待ちましょう。

なお、アナウンス時には合わせて期限も告知され、期間内にアクセスして支援内容や配送先を確定させないと物が届かないので必ず確定させてください。通知メールが迷惑メールに入ったりしないように注意して、アップデートを見逃さないようにしましょう。

なおプレッジマネージャーと総称していますが、前述の通りプロジェクトによって使われるサイトはまちまちなので、具体的な手順は割愛します。いずれにしてもそのサイトはkickstarter.comではないので、怪しいサイトだと思ってスルーしないように注意が必要です。

その後はひたすら届くのを待つわけですが、大抵はアップデート情報で各地域への発送見込みがアナウンスされます。そこに書かれた見込みの日付よりさらに数週間遅れることはざらなので、ここでも気長に待ちます。ただ、もし1ヶ月以上経っても届かなかったら何らかのトラブルが発生しているかもしれません。

この場合はクリエイターに「自分は日本に住んでいますが未だに製品が届いていません。至急送ってください。」といったメッセージを(英語で)送りましょう。大抵の場合は何らかのレスポンスがあります。

メッセージの送り方ですが、バックしたプロジェクトのトップページにアクセスし、上段にある「表示する」をクリックします。

そこに「メッセージ」というタブがあるのでクリックすると文章入力欄が表示されるので英語で入力して「メッセージを送信」をクリックします。

これでクリエイターから何らかのレスポンスが返ってくるはずですが、数日間返信がないのは普通なので、イライラせずに待ちましょう。

おわりに

どうでしたでしょうか。色々ややこしそうに見えますが、慣れたら意外に簡単です。基本的にはリワード選んでバックして、プレッジマネージャーのアナウンスが来たら住所を入れて後は待てばいいんですからね。

とはいえ、どこまで行っても自己責任。繰り返しになりますが最悪届かなくても仕方がない、何かあっても自分で解決するぞという方だけ利用しましょう。プロジェクトで掲げられているゲームを「買った」のではなく「支援した」のですからね。

この記事がKickstarterに興味のある方の参考になれば幸いです。

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2月10日は、広島土嚢の会を開催しました。 ネスターゲームズのバッグを積み重ねると土嚢に似ていることから、日本では「土嚢」と呼んだりしています。 ヘプタリオン Heptalion ヤバラス Yavalath 渋 SHIBUMI スプライン Spline スポネクト Sponnect サム・オン Sum On 太陽を賭けた戦い Battle for the Suns グリーン Green アマゾン Amazons イオの庭 Gardens of Io カイロコリドー Cairo Corridor ヴォロー Volo モレリ Morelli 一番人気は ヤバラス 次に ペントアップ そして ヘプタリオン でした‼️ #ネスターゲームズ #nestorgames #広島土嚢の会 #ボードゲーム #boardgames #tabletopgames #アブストラクトゲーム #abstractgames https://www.instagram.com/rosuvisur/p/Bt9wb4yDLBG/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=twjyl2tbgl1a

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ウルビーノ

評価:7/10

2つの建築士の視点交点に建物を建てる。

二人用アブストラクト。エッセン新作。

2つある共用の建築士駒のうち1つを動かす。

建築士は縦横斜めの直線が視線となって、2人の建築士の視線の交点に建物を建設できる。

で、目的は隣接した建物で形成されたグループでマジョリティを取ること。

ただし、相手の建物が一つも存在しないグループでは得点が得られない。

相手の建物が1つでも存在すれば、そのグループ内の自分の建物分だけ得点できるので、自分がマジョリティを取れそうなグループはドンドン大きくすれば良い。

更に、このゲームを特徴づけているルールがあって

「1つのグループ内に同じ色の塊が2つ以上存在してはイケナイ」。

このルールを破ってしまうような建物の配置は出来ない。

これを利用して、相手の動きを制限していくわけだ。

序盤の自由度は高いが、徐々に手が狭まっていき、必ず収束するという、アブストラクトとしては理想的な流れ。

ルールはシンプルながら、建築士のルールと得点ルールの組み合わせが上手い!

優勢、劣勢が場所に応じて切り替わる感じもダイナミックで良い。

僕のレベルだと次の手ぐらいしか読めないけど、そんな状態でも楽しい!

そんな状態だから楽しいのか・・・

昔は毛嫌いしていたアブストラクトに徐々に魅了されつつある。

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四国

評価:6/10

四国がテーマの2位を狙うレース。

お遍路さんがテーマっぽい。

女性の厄年である33マスあるコース上を進む。

順番にカードを1枚ずつ出して、2番目に小さい数字と2番目に大きい数字を出したプレイヤー以外が、そのカードに示された歩数進む。

そして、1番数字が小さいプレイヤー以外が、昇順で場のカードをピックしていく。

1番数字が小さいプレイヤーは山札からカードを引く。

これを繰り返して、誰かが33のマスに到達したら終わり。

先頭から2番目のプレイヤーと、最後尾から2番目のプレイヤーがゲームに勝利する。

マニアックなカードの動きで、通好みっぽい面白さ。

ただ、「ブクブク」みたいなよりシンプルに悩ましさを抽出したゲームがあるので、それを出されると蛇足感も感じる・・・

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ヘルマゴール

評価:6/10

ラウンド区切りでルート構築。

オルネラの作った「エルフェンランド」。

各ラウンドは前半、後半に分かれている。

前半はグリッド上に並べられたタイルの周りに駒を置いていく。

タイル周りのマジョリティで、そのタイルを獲得。

後半は、獲得したタイルに示された商品を売り歩いていく。

序盤はタイル取りに厳しさは無いのだが、資金繰りが厳しい。

徐々にお金は楽になってくるのだが、欲しいタイルが限定されてくるのでタイルの取り合いが激化してくる。

ゲーム展開の付け方が上手い!

箱絵から重苦しいゲームを想像していたのだが、徐々に成長するゲームデザインで楽しいゲームだった。

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イムホテップ デュエル

評価:6/10

「イムホテップ」が2人用に。

エッセン新作。

3×3のグリッドに駒を配置していき、縦列か横列に2駒以上置かれたら荷下ろしが可能になる。

荷下ろしをすると、その列に対応する船からタイルを獲得。

この時、タイルを自由に選び取れるわけじゃなくて、駒の並び順通りに取っていく。

タイルは、4種類の建物(ピラミッド、オベリスク、墓、寺院)に対応していて、自分の建物タイルに配置してく。

あと、アクションタイルもあって、手番で使用することで強力なアクションが可能。

船が縦横にクロスしているのが秀逸。

縦で使おうと思っていたのを横で使われてしまったり・・・ままならない。

「イムホテップ」は、お仕事感がある場面が多くて好みでは無かったのだが、今作は2人用なので問題なし!

システムはガチガチだが、タイルの補充運もあるのでそこまでシビアにならないのも良い。

好み!

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カバとワニ

評価:5/10

カバとワニを場に敷き詰める。

二人用アブストラクト。

片方がワニ、もう片方がワニを担当。

交互に自分のタイルを場に置いていき、置けなくなった方が負け。

この上なく分かり易いルール。

それぞれの形に合わせた戦略を考えるのは中々楽しかった。

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キッチンラッシュ

評価:6/10

ドタバタのレストラン切り盛り。

キック発の協力ゲーム。

客を呼び込み、注文をとり、厨房で料理を作る。

料理に必要な食材やスパイスを買い出しに行ったり、汚れた皿を洗う雑用もこなさないとイケナイ。

これらの工程をリアルタイム砂時計ワーカープレイスメントで行う。

やりたいアクションに砂時計を置いて、アクションを行うのだが、砂が落ちきるまで次のアクションを行えない。

砂時計システムと協力ゲーム、レストランという設定の組み合わせが素晴らしい!

食材が足りなくなると「チーズが足りない!手空いてる人、買ってきて!」

砂が落ちきっている砂時計があると「おい!遊んでるぞ!」。

本当の厨房のようなテーマの再現度!(本当の厨房知らないけど・・・)

ちょっと、おままごと感はあるけど、遊んでみると白熱間違いなし!

連携を上手く取らないと勝てない、本当の意味での協力ゲーム。

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ヘルマゴール

評価:6/10

ラウンド区切りでルート構築。

オルネラの作った「エルフェンランド」。

各ラウンドは前半、後半に分かれている。

前半はグリッド上に並べられたタイルの周りに駒を置いていく。

タイル周りのマジョリティで、そのタイルを獲得。

後半は、獲得したタイルに示された商品を売り歩いていく。

序盤はタイル取りに厳しさは無いのだが、資金繰りが厳しい。

徐々にお金は楽になってくるのだが、欲しいタイルが限定されてくるのでタイルの取り合いが激化してくる。

ゲーム展開の付け方が上手い!

箱絵から重苦しいゲームを想像していたのだが、徐々に成長するゲームデザインで楽しいゲームだった。

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2018年に買ったボードゲームのまとめ(そして初プレイベスト10)

2018年中に着弾したものが対象。一部その境界線が難しいものもありますが、ミニ拡張の類は省いています。

  1. シド・マイヤーズ・シヴィライゼーション:新たな夜明け (Sid Meier’s Civilization: A New Dawn) 7.0: レビュー
  2. The Grizzled: At Your Orders! 未プレイ:そもそも基本も……
  3. タルギ 完全日本語版  (Targi) 未プレイ:我が家から2人用ゲームを遊ぶという文化が消失した。
  4. タルギ拡張セット 完全日本語版 (Targi: Die Erweiterung) 未プレイ
  5. コロニスト:アンテポルタス (The Colonists: Ante Portas) 6.0: ※ソロプレイのみ。難易度調整が甘い気がする。
  6. ヌスフィヨルド (Nusfjord) 8.0: レビュー
  7. ファイブトライブス:スルタンの気まぐれ (Five Tribes: Whims of the Sultan) 未プレイ:好きなゲームの拡張を買って積む、の反復作業!
  8. ドミニオン:ギルド (Dominion: Guilds) たぶん未プレイ。
  9. フラムルージュ (Flamme Rouge) 5.5: 風避けにとBotを入れたら、そいつが強すぎてスベった。
  10. フラムルージュ:プロトン (Flamme Rouge: Peloton) 5.5: 同上。
  11. ライジングサン (Rising Sun) 6.5: プエルトリコ式のアクション選択でユーロ風なところがあるものの、最終的には同盟&裏切りごっこのゲームなので、それを楽しめないとしんどいかも。自分はOK。
  12. ライジングサン Dynasty Invasion (Rising Sun: Dynasty Invasion) 6.5: でっかいフィギュアの存在が、せっかくだからこいつを買ってマップに放ってみるか、というモチベーションを作り、その結果、戦が始まるので、ゲーム的な意味がしっかりあると思った次第です。
  13. 文絵のために 未プレイ。
  14. ドミニオン:冒険 (Dominion: Adventures) 未プレイ
  15. フィンカ (Finca) 6.5: 4人でやるゲームではない。無意味に箱が厚い。
  16. クイーンドミノ (Queendomino) 6.5: キングドミノがそこまで好きじゃない私が楽しめたので、そういうことなんでしょう。
  17. パイオニア (Pioneers) 6.5: ネットワーク構築の佳作。ビンジョーシステムでプレイ時間を短縮!
  18. Spirits of the Forest 6.5: リテール版は収納に問題あり。4人でできるようになり、フィラーとして活躍しそう。セットアップがちょっと面倒だけど。
  19. イマジナリウム 日本語版 (Imaginarium) 5.0: 見た目で買ったら、プレイ感がちんまりしすぎてて、まさかのゲーム中にギブアップ宣言。
  20. ナンバーナイン (NMBR 9) 6.5: 映えると思ってソーシャルメディアに写真を上げると、逮捕されるという罪なゲーム。
  21. アズール 日本語版 (Azul) 6.5: (2人プレイ時) 2人以外では遊ぶ気にならないゲームの筆頭。
  22. ケイブマン・カーリング (Caveman Curling) 5.5: アクティビティです。もっと摩擦係数の少ないコンポーネントだと良いのに。
  23. 七王国の玉座:ボードゲーム 第2版 (A Game of Thrones: The Board Game Second Edition) 未プレイ:遊びたい!
  24. 七王国の玉座:ボードゲーム 竜との舞踏 (A Game of Thrones: The Board Game: A Dance With Dragons) 未プレイ:シーズン4くらいまでのネタバレを含むので、参加者はしっかり準備をしてきてください。
  25. 七王国の玉座:ボードゲーム 乱鴉の饗宴 (A Game of Thrones: The Board Game: A Feast for Crows) 未プレイ:4人プレイのためのバランス調整拡張。4人でもメンツを揃えるのは難しそう……
  26. Stew (Stew) 6.0: アートワークがおしゃれになったダンジョン・オブ・マンダム。
  27. アルルの丘:紅茶と交易 日本語版 (Fields of Arle: Tea & Trade) 8.5: 生活の再現性を突き詰めていったらできてしまった拡張か?
  28. ドリームホーム 完全日本語版 (Dream Home) 残らなさはすごい。
  29. アルルの丘 日本語版 (Fields of Arle) 8.5: まさかのドイツ語版からの買い直し。勝ち負けを気にせず、己の生活に没頭できるピースフルな2人用ゲーム。本質は「そっちの調子はどうよ?ソリティア」。
  30. ゲーム・オブ・スローンズ:ウェスタロスの陰謀 (Game of Thrones: Intrigue) 6.0: ペンギンパーティー in ウェスタロス。タイルを出し切ると追加勝利点のガチャが引けて、逆転のチャンスが増えているのは良い調整。
  31. ゲーム・オブ・スローンズ:王の手 (A Game of Thrones: Hand of the King) 6.0: 実質2人専用。カード効果は原作ファンでないとピンと来ないので注意!
  32. ル・アーブル コンプリートパック 日本語版 (Le Harve) 未プレイ:こちらも買い直し。
  33. キングダムビルダー:収穫 (Kingdom Builder: Harvest) 未プレイ:Big Boxでなく普通の基本の箱になんとか今までの拡張を全部収納できるという情報を得て、それを試したかっただけという……
  34. ハイヴ・ポケット (Hive Pocket) 6.5: 良アブストラクト。スライド移動というコマの動きの制限と手触りを考えれば、通常サイズのやつを買えば良かったかな、なんとも。
  35. パルサー2849 日本語版 (Pulsar 2849) 8.5: 今年のベスト。語弊があることを覚悟しつつ、ガイアプロジェクトのあの感じをコンパクトに収めているのが素晴らしい。
  36. Feudum Big Box 未プレイ:思っていたのより1.5倍くらい重いゲームだった。
  37. わんぱく戦争 (La Guerre des Boutons)6.0: ステディング×ブラックファイアということで、攻撃が際立っています。ちょっと調整不足のような……
  38. 電力会社:新しい発電所 (Funkenschlag Extension 3 : Die Neuen Kraftwerkskarten) 未プレイ
  39. 電力会社:中国/韓国マップ (Funkenschlag Extension 4 : China / Korea)未プレイ
  40. すずめ雀 (Suzume-Jong) 6.0: 臭いけど滋味がある、くさやのようなゲーム。
  41. 北海の侵略者 (Raiders of the North Sea) 7.0: ワーカーの位が上がっていき、だんだんと打てるアクションが増えていくというデザインはわかりやすくて良い。システムとテーマも合ってる。
  42. キングスウィル (The King’s Will) 6.5: ブラックファイアのコンプリートのために購入。プエルトリコのアクション選択とトロワ風の目的カード。ディベロップ次第でもう少し伸びしろがありそうなのがブラックファイアっぽい。
  43. クアックサルバー (Die Quacksalber von Quedlinburg) 7.0: ドラマを演出できれば、運ゲーは成立するという好例。
  44. タルバ 拡張 (Taluva Extension) 6.5: この線の中にしかタイルを置けません、と境界線を引いただけでゲームのシビアさが増す。拡張ってほどの拡張でもないけど、これがなかなか効く。
  45. カードライン:恐竜編 日本語版 (Cardline: Dinosaurs) 6.0: 恐竜だいすき!
  46. 覇王龍城 日本語版 (Dragon Castle) 6.0: 上海です。これも実質2人専用のような。
  47. ホイッスルストップ (Whistle Stop) 6.5: ファミリー向けのピック&デリバリーと見せかけて、なかなか骨太なゲーム。これくらいのプレイ時間とインタラクション、ボードゲームをやってるな〜と気分になる。
  48. アルティプラーノ (Altiplano) 未プレイ:コインケースにチップを入れるくだりをやってみたくて購入!
  49. VOID 未プレイ:届く前にネタバレを見てしまい、自分が一番サムいと思うやつだ!と思ってそのまま放置。
  50. ツインイット! 日本語版 (Twin It!) 6.0: 素早さよりも記憶力寄せになったジャングルスピード。よって自分はnerfされました。
  51. ハイソサエティ (High Society) 未プレイ 6.0: オスプレイ版。コンポーネントでは未プレイのような…… 誰かが盛大に死ぬゲーム、絶対盛り上がりますよね。
  52. ブラッディ・イン 旅の一座 (Bloody Inn: The Carnies) 未プレイ:フォントのこだわりにより英語版を購入。そして遊ばない!
  53. ガンシュンクレバー (Ganz schön clever) 6.5: フィラー枠として購入。
  54. ブードゥープリンス (Voodoo Prince) 6.5: こちらもフィラー枠として購入。そして遊んでない気が……
  55. ブラフ 日本語版 (Bluff) 6.0: フィラー買い集めブームでもあったのでしょうか? 普段ギャンブルはやりませんが、この手のゲームは命を賭けて遊んだほうが良いです。
  56. サイズ 大鎌戦役:フェンリスの襲来 (Scythe: The Rise of Fenris) 未プレイ:最近は英語版を買って詰んでる間に日本語版が出るスパンが短い!
  57. ワイナリーの四季:ルール渓谷からの訪問者 (Viticulture: Visit from the Rhine Valley) 未プレイ
  58. センチュリー:イースタンワンダーズ 完全日本語版 (Century: Eastern Wonders) 5.0: ちんまりした作業感がしんどくて途中でギブアップ宣言。地味なくせに長考を誘発し、あげくドラマも生まれないというのはなかなかタチが悪い。
  59. フォールアウト:ボードゲーム 日本語版 (Fallout: Board Game) 未プレイ
  60. 故宮 デラックス・エディション (Gùgōng: Deluxe edition) 7.5: レビュー
  61. ローランド 日本語版 (Lowlands) 未プレイ
  62. ワイナリーの四季:トスカーナ:果樹園とチーズ (Arboriculture and Formaggio Expansions for Viticulture from Tuscany ) 未プレイ
  63. コインブラ 日本語版 (Coimbra) 6.5: 面白そうな雰囲気はあるんだけど、いろんなことが同時に決まってしまいすぎるため、自分でかっちりコントロールできている感じはあまりない。
  64. キングドミノ:拡張 巨人の時代 日本語版 (Kingdomino: Age of Giants) 未プレイ:そもそも存在を忘れていた!
  65. うんちしたのだあれ? (Who Did It?) 6.5: こんなシンプルなゲームがまだ発明されてなかったの!?という驚き。(自分が類似ゲームを知らないだけかもしれませんが。) こんなのが同人で出てきたら、痺れるのにな〜なんとも。
  66. モダンアート 韓国版 (Modern Art) 未プレイ 7.5: 自分が持っているのが、ゴミにしか見えない絵面のメイフェア版ということもあり購入。
  67. スプリングメドウ・春の草原 日本語版 (Spring Meadow) 5.5: 自分の趣味だと少しシンプルすぎる。
  68. The Game 未プレイ 6.0: きゃわいいパンダサウルス版。ゆれひ会のコンペ賞品。
  69. テラフォーミング・マーズ:プレリュード (Terraforming Mars: Prelude) 未プレイ
  70. ピココ 日本語版 (Pikoko) 6.5: インディアンポーカーとトリックテイキングのマッシュアップ。ガンが付いたらダメなのに、非PP&非エンボス仕様のカードと気合の入ったカードホルダーというクオリティのギャップ!
  71. ミープルサーカス 完全日本語版 (Meeple Circus) 未プレイ
  72. ペーパーテイルズ:ビヨンド・ザ・ゲート (Paper Tales: Beyond The Gates) 未プレイ:英語版を買って積んでいる間に日本語版が出……この現象、そろそろ1単語で言えないとキツくないですか?
  73. マイリトルサイズ (My Little Scythe) 6.5: 中距離走くらいのサイズかな?と思っていたら短距離走でした。正直、おうまのテーマで遊びたい。(うちの娘はピンキーパイ推し)
  74. パンデミック:緊急事態宣言 日本語版 (Pandemic:State of Emergency) 未プレイ:そもそも買った記憶がないってすごくないですか?
  75. ブラス:ランカシャー (Brass: Lancashire) 未プレイ
  76. ブラス:バーミンガム (Clans of Caledonia) 未プレイ
  77. エンデバー:航海の時代 (Endeavor: Age of Sail) 7.5: パラメーター上げ下げして陣取りしてるだけなのに、テーマとコンポーネントのおかげでちゃんと楽しいゲームに仕上がってる。
  78. Prehistory 4.5: レビュー
  79. テオティワカン:シティオブゴッズ 日本語版 (Teotihuacan: City of Gods) 6.5: ルールの要素の多さに対して、シナジーが薄い!(※初期配置で1度遊んだだけの感想です。)
  80. アイル・オブ・スカイ:ドルイド (Isle of Skyes: Druids) 6.5: プレイ時間が長くなった分、ゲームも面白くなっているかと言うと、正直疑問が残る。今日の拡張ビジネスに抗うプフィスターパイセンの態度は一貫している!
  81. エルドラド:ヒーロー&ヘックス (The Quest for El Dorado: Heroes & Hexes) 未プレイ:ルールを読んで面白くないやつだ!と確信してしまった……
  82. ギズモス (GIZMOS) 5.5: 自分が大好きなギミックと自分が苦手なちんまり感。
  83. ジンジャーブレッドハウス (Gingerbread House) 5.5: レビュー
  84. Feudum: The Queen’s Army (Feudum: The Queen’s Army) 未プレイ:遊ぶ可能性が低いゲームならば、ソリティアで!という誤った態度。
  85. テラフォーミングマーズ:コロニーズ (Terraforming Mars: The Colonies) 未プレイ:これも英語版を積んでる間に日……
  86. ネオム (NEOM) 7.5: 志の低いことも時間を掛けてやっていけばマスターピースに仕上がるという好例。「エロい体をしているけど付き合うとバカにされる女みたいなゲーム」
  87. フィレンツェ (Firenze) 7.0: ちょっと古くさいですが、誰かが死ぬゲームは良いゲームです。自分が死ななければ! 新版によりフィレンツェ語が爆誕。素直にPegasus版のドイツ語表記を英語に変えてくれるだけで良かったのに……
  88. ストーンエイジ:10周年記念版 (Stone Age: Anniversary) 未プレイ 7.0: 値段と箱の厚みに大して、そこまでコンポーネントが良くなっているかというと全然! せめて「文明への第一歩」拡張の要素くらい入れましょうよ……
  89. アルティプラーノ:旅人たち (Altiplano: Travelers) 未プレイ: 本体を積んだまま拡張まで買ってしまう現象も一語で表現したいですよね〜
  90. トマドラキュラ 未プレイ:早くやらなければ!
  91. サンディアゴ・デ・コンポステーラ 未プレイ:委託販売先の売り子の方が、楽しいですが点数計算がクソ面倒くさいです!と笑顔で言っていたのが印象的です。
  92. コインブラ:ダイスボックス (Coimbra: Royal Treatment) 未プレイ
  93. カルペ・ディエム (Carpe Diem) 6.5: よくわからない絵面のパズルを組み立てて虚無に襲われるゲーム。テーマと絵面とコンポーネントの質を見直したやつが欲しくなる。……と思ったら、第2版が出るって?
  94. ヘヴン&エール (Heaven & Ale) 7.5: 全くテーマがはまってないのに、なまじ面白いから困る。私はテーマがちゃんとはまってる分、リバーボートのほうが好きです。
  95. ソレニア (Solenia) 6.5: ちまちまピック&デリバリーとヘンギスト風ベルトスクロールというヤバめのマッシュアップも杞憂に終わる。コンパクトで締りのある軽量ゲームに仕上がってる。多分4人だとゲームにならなそう。例のごとく3人ベストっぽい。
  96. フランチャイズ (Franchise) 6.0: 胡椒袋のリメイク。元のルールよりすっきりしているとのことだが、元を知らないのでなんとも評価できない! 得点行動を行うと自分の収入が減リ、打てるアクションが弱まっていく。縮小再生産でクロージングするという独特のプレイ感。収入重視から得点重視に切り替えるタイミングが非常に悩ましい。ただ、メカニカルすぎて果たしてテーマが乗ってるのかすら怪しい。
  97. コンコルディア:ヴィーナス(拡張) (Concordia - Extension Venus) 未プレイ:コンコルディアの拡張はミニ拡張含めて全部持っていますが何ひとつ遊んだことがありません。
  98. ニュートン (Newton) 8.0 マルコポーロ&モンバサのマッシュアップといった趣のテクニカルすごろく。勝ち手のパターンを検証するためにリプレイしたい。ただ、テットアップ次第でスベりそうな懸念もある。
  99. サイズ 大鎌戦役:遭遇カード (Scythe: Encounters) 未プレイ
  100. アンダーウォーター・シティーズ (Underwater Cities) 未プレイ
  101. ストリーミング (Streaming) 6.0: OTTサービスの調達担当になるというテーマだけで購入。クラシカルな握り競りながら、ラウンド毎の小決算とゲーム終了時の大決算のどちらを優先するのか、ゲームの悩ましさは非常にわかりやすくデザインされている。
  102. 七王国の玉座:ボードゲーム:ドラゴンの母 (A Game of Thrones: The Boardgame: Mother of Dragons Expansion) 未プレイ:好きなんだからしょうがないじゃん!
  103. リーフ (Reef) 6.5: 遊ばせてもらったあとに購入。初めて自分に合ったエマウチ! 毎ターン目標達成を要求されるため、自分のパズルに集中できる。
  104. グレート・ウェスタン・トレイル:レイル・トゥ・ザ・ノース (Great Western Trail: Rails to the North) 未プレイ
  105. ハンザ:日本語版 (Hansa) 未プレイ
  106. ハンザ:変化の嵐 (Hansa: Changing Winds) 未プレイ

今年初めて遊んだゲームベスト5(拡張を除く)

1位 パルサー2849

2位 ヌスフィヨルド

3位 リバーボート

4位 ニュートン

5位 ネオム

6位 ヘヴン&エール

7位 エンデバー:航海の時代

8位 シド・マイヤーズ・シヴィライゼーション:新たな夜明け

9位 クアックサルバー

10位 北海の侵略者

全体的な傾向として、斬新なアイデアがあるというよりかは、まとまりのある2時間程度で終わるゲームが好きなだけのようです。志が低くてすみません。

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ネスターゲームズ(nestorgames)について その2

この記事は ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018 の20日目です。

前日はぬん君の「数エーカーの雪」紹介記事でした。相変わらず切れ味抜群で思わずやってみたくなるキャッチーな記事。ぐぬぬ、文才のない自分は………オムニバス形式の物量作戦で対抗だ!

ということで、今回はブログやTwitterでも何度か紹介しているアブストラクトゲームメインのパブリッシャー、ネスターゲームズ(nestorgames)についてたくさん紹介していきます。

nestorgamesといえば1ペンケース1ゲームなコレですね。下の写真だけで50個以上のゲームがあります。小箱カードゲームじゃないのにこの空間効率。日本の狭い住宅事情に優しい!

よく知らない方は以前の紹介記事を見てもらうといいかも。あと公式サイト日本語訳を大量に提供させてもらってるので、気になるゲームがあれば大半はルールも確認できます。

さてさて、nestorgamesは一部の比較的話題に上がるゲーム以外はどんなゲームなのかほとんど情報がないのが実情です。なので、今回はあえて有名どころ以外のゲームを紹介したいと思います。

ちなみにこのブログで過去にnestorgamesのゲームについて触れている記事をざっとピックアップしてみました。こちらもお時間あればどうぞ。

ではいきましょう!

ロット (Lot)

一言で言うなら二重三目並べ。

手番ではコマを1個置くだけです。自分のコマが直線で3個並んだら、その1箇所にコマを乗せて2段にして残り2箇所からはコマを取り除きます。2段が直線で3つ並んだら勝ち。説明1分、やー簡単。

が、実際やってみると一筋縄ではいかないことが分かります。3個並ぶと2個減るので、その時に自分の場の支配が弱まるのを見越して布石を打っておかないと、勝ちに近づいたつもりが遠のいたなんてことが起こります。

とはいえ、ルールが直感的に分かりやすく勝ちまでの道筋も比較的立てやすいので「ちょっとやってみませんか?」と誘いやすいゲームかなと思います。

ちなみに写真はアクリルコマ版。廉価版のプラスチックコマ版もありますが、やっぱりアクリルコマの方が気分もアガるってもんです。

オナガー (Onager)

投石器をモチーフとしたゲームで、開始時に手前2列(自分側)に並んでいる自分のコマを最終的に一番奥の列(相手側)へ送り込むのが目的です。

特徴はコマの移動方法で、単に1マス隣に移動する以外に「ジャンプ」があります。これは、移動するコマ以外に起点となる自分のコマを指定し、”移動元〜起点の距離”=”起点〜移動先の距離”になるような位置にコマを直線移動させます。起点のコマを中心として鏡写しのような位置までコマを一気に移動させることができるわけです。

一見すると到達系ゲームなのに、一番手前の列からいきなり一番奥の列にジャンプしての大逆転もあり得るというのが面白いところ。気の抜けない展開が続くダイナミックなゲームです。

ここのつ (9tka)

今回紹介する中では唯一のエリアマジョリティ系ゲームで、2~4人でプレイできます。ボードが各エリア9マスの9エリアからなり、4人プレイ時は各自のコマ数も9個でまさに9づくし

各エリアに赤のコマ(中立の障害物)を1個ずつ置いてからゲームスタート。

まず手番順に各自1個ずつ自分のコマを外周(9エリアの外)のどこかに置きます。全員がコマを置ききって外周が埋まったら前半戦終了。

後半戦は手番順に各自1個ずつ自分のコマを内側のエリアに向けて移動させます。途中で曲がったりはできず、他のコマか対岸の外周に当たるまで正面に直線移動させるだけ。

全員がこれ以上移動できなくなったゲーム終了です。エリア毎にコマ数単独1位のプレイヤーがそれぞれ1点獲得し、最高点のプレイヤーが勝ち。

これもなにげに説明が簡単で駆け引きも分かりやすく短時間で勝負がつくので、ちょっと出すのに重宝する隠れた良ゲームと思ってます。

スタック-22 (Stack-22)

nestorgamesの紹介で真っ先に挙げられるゲームといえばペントアップ(Pent-Up)。ルールのシンプルさ、戦略性、見た目、と3拍子揃った人気作です。

これには同一ルールで三角形ベースのカウンタープレイ(Counterplays)と六角形ベースのセブン(Seven)があります。

このシリーズは共通で「全タイル配置後、最上層にあるタイルが多いプレイヤーの勝ち」なのですが、ルールの肝は「タイルは可能な限り上の階層に置かなければならない」という制約です。どこにでも置けるわけではないのがミソで、相手のタイルが土台になるように仕向けてその上に自分のタイルを乗せるのが基本。毎手番自分と相手の残りタイルを見て相手の次の行動を縛るように置いていくのがゲームの醍醐味と言えます。単に自分の置きたいタイルを置いてるだけでは駆け引きになりません。

そんな前提からのコレ、シリーズ最新作のStack-22。タイル数がペントアップの約2倍、セブンの約3倍という多さ!

開始時点で両者合わせて44個のタイル、しかもグリッドの認識に慣れが必要な六角形ベース。これらをぐるっと眺めて各タイルがどの階層に置かれることになるかを毎手番見極める必要があります。ルールブックで「これはカジュアル向けじゃないよ」とわざわざ警告されているのは伊達じゃない!

nestorgamesからの挑戦状とも言えそうなStack-22。シリーズをやったことがある人はこれをプレイしてそのヤバさを体感してみてください。

デュプロライン (DuploLine)

基本はコマを直線で4個並べたら勝ちの四目並べなんですが、全く違うプレイ感です。

まずディスクとリングの2種類のコマがあり、勝利条件も「ディスクを4個並べる」と「リングを4個並べる」の2種類あります。

手番でやることは、以下の2つを任意の順番で。

  1. 新たに自分のディスクを相手のディスク/リングに隣接して配置するか、 既存の自分のディスクを隣接する任意のリングの中に入れる。
  2. 新たに自分のリングを相手のディスク/リングに隣接して配置するか、 既存の自分のリングを隣接する任意のディスクにかぶせる。

これに全てのコマがつながっていないといけないという縛りがあります。

この分割禁止ルールと一度ディスク/リングが合体したらもうそのマスには入れないルールで互いに牽制し合いながら、ジリジリと布石を打っていくイメージです。

基本ルールが同じで対辺の接続が目的のデュプロヘックス(DuploHex)もありますが、個人的にはこのデュプロラインの方が断然好みですね。とはいえデュプロヘックスも高評価は多いので人それぞれかと思います。

ラスカ (Laska)

伝統ゲームであるチェッカーのバリアントで、デザイナーは約100年前のチェスチャンピオン。

チェッカーの基本は、斜め前に1マス進むか、斜めに相手のコマがあれば必ず飛び越えて取り除く、を繰り返し、相手のコマを全部取り除くか手詰まりにさせれば勝ち。コマが取れるなら必ず取らなければならないルールを利用しての肉を切らせて骨を断つ攻防が魅力の一つです。

これに対して、ラスカは飛び越えた相手のコマを取り除かず移動先のマスに道連れにします。なので飛び越えた後は足下にコマが増えます。そして、この際に移動先へ道連れにするのは飛び越えられたスタックの一番上のコマだけなので、その下敷きになっていたコマが復活するというのが最大の特徴。

ぱっと聞いただけだと面白さが分かりにくいんですが、実際やってみるとこれが面白いんですよね。相手のコマが復活するからこの手は打てない!という縦方向のジレンマが加わって、チェッカーとはまた別の楽しさがあります。

アイザック (Isaac)

nestorgamesの尖ったラインナップの中でも中々の異端児。見た目でどんなゲームか全然想像できないというのはアブストラクトゲームあるあるですが、これもまさにそんなゲームの1つ。

といっても基本的なルールは実は簡単。

まずゲームは前半戦と後半戦に分かれています。 前半戦は、長さに応じて素点が刻まれた棒を2人が交互に置き、全部置いたら終わり。 後半戦は2人が交互に棒を取り除きます(ただし既に取り除いた棒より短い棒は不可)。棒を取り除くたびに得点が入り、合計得点が高い方の勝ち。

棒を取り除いたときは、得点 = (棒の素点) × (その棒の両端の延長線上にある棒の本数) としてスコアトラック上のスコアカウンターを動かします。

スコアトラックはどこに?ボードをよーく見ると端っこの縦横に小さく0~9が書かれています。なんとこのゲーム、ボード自体がスコアトラックです。しかも、カウンターが乗っているコマは取り除けなかったり、取り除く棒の延長線上にカウンターがあると得点が2倍になったりするメタ的ルール。

そして、棒の除去で得られる得点はわざと少なくしてもOK。あえて獲得点数を減らして相手を妨害するなんてことができます。といっても中々ウマいこといかないんですけどね。コツをつかむには何度かプレイが必要なゲームです。

同じコンポーネントで、橋を架けるように棒を置いていくファウンデーションズ(Foundations)と、一度置いた棒をスライドさせて空いたスペースに棒を置いていくハリ(Hari)というゲームも遊ぶことができます。

モレリ (Morelli)

これも綺麗な見た目して結構独特なゲームです。さっきのアイザックは意外とあっさり塩味ですが、こっちは豚骨。

オセロみたいなコマを最外周(赤の枠)に点対称にランダム配置してスタート。コマを移動していき、中央マス(玉座)を中心として自分のコマが正方形の四隅になるようなパターン(フレームと呼びます)を完成すると玉座を奪取。玉座を互いに奪いつつ、どちらかが手詰まりになった時に玉座にいる方が勝ちです。

各コマの移動はチェスのクイーンと同じなんですが、今いる枠より内側の枠にしか止まれません。つまり中央へ中央へと進みます。さらに、相手のコマ1個を自分のコマで挟むとオセロみたいに反転します(オセロと違ってあくまで1個だけが対象ですが)。

この移動・反転ルールだけでも結構頭を使う上、フレームは45度回転した形でも30度回転した形でも、中央を中心とした正方形ならオールオッケーなので、パターンビルディング系が得意な人に挑戦してほしいゲームです。

相手に気付かれないようにさりげなく布石を打ち、虚を突くようにフレームを完成させられると嬉しいですね。

ちなみにコマがかなり小さいので手の大きい人はちょっと大変かも。

ハロードリー! (Hello Dolly!)

逃げ出した羊を小屋に連れ帰るのがテーマのゲーム。

アブストラクトのイメージが強いnestorgamesですが、実はこういうテーマ性があるゲームも結構あったりします。といってもルール的にはいわゆるアブストラクトストラテジーな、運要素なし、非公開情報なしのゲームが大半なのは間違いないんですが。

そしてこのゲーム、かわいい顔してプレイ感は中々シビア。間違っても「これカワイイねー」と言ってきたアブストラクト初心者に勧めてはダメです。やるならある程度アブスト慣れしてる人同士でやった方がいいかと。

概要ですが、まず羊と羊飼いのコマがあり、羊は一番外側の三角形の頂点からスタート、羊飼いは茶色い円形の道の初期位置からスタートです。羊は線の交点を移動し、羊飼いは道に沿って三角形の中を順に移動します。羊は点を、羊飼いは面を移動する感じ。つまり羊と羊飼いはぶつかりません。

手番の移動の結果、羊飼いのいる三角形の頂点3つが羊で埋まっていたら、色に関係なくその3匹が小屋(ボード上段のマス)に帰って行き、自分の羊を5匹以上帰せたら勝ち。

そしてこのゲームが難しめな点。まずプレイヤーが直接動かせるのは羊だけです。しかも羊は途中で止まれず、他の羊か突き当たりまで直線移動するのみ。得点に絡もうと中央に羊を近づけるだけでもスライドパズルやハイパーロボット(Ricochets Robots)のような思考が必要です。

さらに羊が移動した距離(交点数)だけ強制的に羊飼いが時計回りに移動します。羊飼いの周りに3匹集まったら自分の羊だろうが相手の羊だろうがGo homeなので、これも考慮する必要があります。

この羊と羊飼いのままならない移動を制してようやく勝てるわけですね。やりたくなってきましたか?そう思ったあなたは中々のアブスト脳なのでぜひやってみてください。(こんな書き方してますけど個人的には好きなんですよ)

渋 (Shibumi)

最後はミニマルさが最高に渋いShibumi。

Shibumiという単独のゲームがあるのではなく、一定の基本ルールを規定したゲームシステムを指しています。使うのは(最大で)16個×3色のボールと4×4の穴が空いたボードのみ。

ルールブックは80ページ以上の大ボリュームで、Shibumiのゲームシステムに則った35個のゲームが紹介されています。これらは過去に開催されたShibumi Challengeというルールコンテストから選りすぐられたもので、デザイナーも様々です。(現時点でまだ公式は英語のみですが)

基本的に4×4のピラミッド型スタッキングゲームなんですが、N目並べ、コネクション、パターンビルディング、パズルなどなど、ゴールやメカニズムが多種多様で「こんなミニマルな枠組みからこんなに広がるのか!」と感動すら覚えます。ルールブックはカテゴリで分けられていて、各カテゴリ冒頭にあるメカニズム説明も読み物として面白いので、その手のが好きな人にはオススメです。

まさに読んで楽しい遊んで楽しいの一石二鳥。短時間で終わるゲームも多いので、取っ替え引っ替えプレイしてみるのもいいですね。

ちなみにShibumiにはいくつかエディションがあります。 写真はShogun Edition。ボールがビリヤードの球と同じ材質で高級感があり、小さいのに持つと重量感があってずっと触っていたくなる感じです。箱も総アクリル製でインテリアの域です。そしてShogunと同じボールで箱がないのがSamurai Edition。 玉がプラスチック、ボードがウレタンになった廉価版がNinja Editionです。見た目はかなりチープになりますがはるかに安いです。コンポーネントの数は一緒なのでプレイに支障はありませんしね。

おわりに

そんなこんなでnestorgamesのゲーム紹介でした。

改めてこの数を記事にすると結構大変ですね。。。いちnestorgamesファンとして、一人でも興味を持ってくれたり興味が深まった人が増えてくれると嬉しいです。

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ゲームマーケット2018秋(東京)で新作「ブンプ星人」を出展します。11/24(土)のみ出展です。どうぞよろしくお願いします。

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福岡アブストラクトゲーム会を開催しました

先日9/22(土)に自身初のオープン会となるアブストラクト系オンリーのゲーム会、題して「福岡アブストラクトゲーム会」(そのまんま) をボードゲーム仲間のキヌさんと共同で開催しました。

発端~準備

元々アブストラクトゲームが好きで色々と集めていたのですが、通常のオープン会では立てにくく(2人で限られたテーブルを占有する、見た目が運要素なしのガチゲームそうで敬遠される、等々)、中々気軽にやりましょうと持ちかけられませんでした。

ただ、東京で開催されているアブストラクト中心のゲーム会である土嚢の会に参加したことで「アブストラクトゲームが気兼ねなく次々できる環境っていいなぁ」と思いまして、「でも自分の周りだとそういう会を開きそうな人がいない…」「まぁ自分で開催してみるか」というのが発端です。

会の性質上2人用がほとんどなので、自分1人のインストだけで回らないことは明らか。誰かに手伝ってもらおうと思って真っ先に頭に浮かんだのが、以前自分とGIPF projectを13連戦したキヌさんでした。話を持ちかけたところ快くOKをもらい、晴れて2人で企画スタート。

アブストラクトゲームと言えばルールの美しさだけでなくデザイン性が高いものも多いし、やるならオシャレな空間にしようということでキヌさんと意見が一致。あと、ただでさえプレイ人口の少ないアブストラクト系を地方で開催すると人がほとんど集まらないかなと思っていたので、自分にとっては結構遠征ですが場所を博多周辺に。会場の下見やオーナーさんとの事前打ち合わせ等々の結果、下のようなカフェバーを借りることになりました。

当日は会のイメージぴったりの落ち着いた雰囲気で満足度は高かったです。ただ、公共施設に比べると時間あたりの金額が数倍お高く、参加費+諸経費色々で結構足が出てしまったので、費用は今後の課題ですね。

準備としてはネームホルダーを準備したりといった細々とした作業以外にも、見た目で内容が想像しにくいゲームが多いので何がどんなものか分かるようにゲームの一覧表(概要や時間、複雑度などなど)を作ったりもしていました。nestorgamesとか持ち主以外絶対判別不可能ですからね。ただ、これ地味に大変。

当日

募集開始時は4~8人くらいかなーと思ってましたが、 フタを開けてみれば参加者は12名で雰囲気も盛況だったので嬉しかったです。また、広島でほぼ毎週オープン会を開かれているkazbianさんも今回このために遠路はるばる来てくださり、感謝感謝でした。  

では、当日の様子をダイジェストで。

まずは、冒頭の写真の通り明らかにプレイしきれない物量を持ち込み、見ただけで参加者に「やー来た甲斐あったわー」と思ってもらう作戦は大成功。みんなバシバシ写真を撮っていて、喜んでもらえたようです。

会場はこんな感じで各テーブル1~2ゲームずつ、バーカウンターの方も使って、卓のメンバーも随時入れ替わりながら次々とアブストラクトゲームが遊ばれていましたね。

アブストラクトゲームはルールがシンプルなものも多いので、主催がインストする以外にも、一度プレイした人が他の人にそのままサクッとインストしてくれたり、ルールブックを自分で読んで始めてくれたりと、結構参加者の皆さんにも助けられてありがたかったです。

ここからは当日プレイされたゲームのごく一部を。

手始めにルールがシンプルで面白さも間違いなしのエリアマジョリティ、クラミ(Kulami)を(写真左側)。ビギナーの参加者も楽しんでくれていたようです。

写真右側のレッド(RED)はnestorgamesの社長、ネスター氏の代表作の1つ。3人で三つ巴の戦いを繰り広げます。これも連戦されてましたね。ちなみに今回の会のフライヤーはこのデザインが元になっていました。

お次はこちら。

左は砂時計を使ったタムスク(TAMSK)。定義的にはアブストラクト系と言えますが、砂が落ちきったコマは動かせないという縛りでリアルタイムゲームの様相です。元々GIPF projectの一角でしたが新版になる際に外されたのも分かる気がします。しかし、ゲームとしてはとても面白いので、ぜひプレイしてみてもらいたいゲームです。

右はnestorgamesの中でもイチオシのコンヘックス(ConHex)。以前にも何度か紹介しているエリアマジョリティとルートビルディングが完全に融合したゲーム。アブストラクトゲームは久しぶりというヒロさんをして「これは欲しいな…」と言わしめる逸品です。これも今回何度かプレイされていました。

次々行きましょう。

左は都市の共同建設というテーマがほんのり乗っているものの、中身はガチアブストラクトなウルビーノ(Urbino)。ルールの細部まで悩ましさが満載で、自分の隣でこれをプレイしていたととろさんやういちさんがしょっちゅう唸ってました。アブストラクト好きには軒並み高評価なのでぜひ(もう何回目のぜひなのか…)。

右は都市設計(Grid Square / Plan Quadrat)。ウルビーノと同じ都市建設がテーマですが、こちらはだいぶマイルドなエリアマジョリティ。ビギナーさんにオススメです。

そしてどちらもボールのこれ。

左は主催2人とも大好きなGIPF projectのゼヘツ(ZÈRTZ)。これも以前紹介してますが、相手を操ることで肉を切らせて骨を断つのがクセになるゲームです。間違っても万人にオススメするとは言えませんが、今回プレイした2人はかなり気に入ってくれたようで、意気揚々と連戦してました。

そして、右は立体囲碁とも言えるマーゴ(Margo)。「nestorgamesほしくなってきたかも」「ちなみにDeluxe版てのもあってですね、ほら」「へー」「これはマーゴっていうかなりヘビーなやつなんで、まぁ見せるだけで。」「やってみますか」「え、、ホント重いですよ?」の話の下りから、4人でチーム戦にしてプレイ。したのですが、まぁ一手が重くてキツいキツい。しかも、なまじ4人とも囲碁をかじったことがあるせいで頭がちょいちょい囲碁脳になり、誤ってマーゴ的には悪手を打って「グワーッ」となること数回。何とか後半はお互いマーゴの妙を駆使して首の皮をつなぎつつ、最後は一気に形成逆転されて自分たちのチームが負けました。くっ

このほかにも定番ゲームからレアゲーム、軽いのから重いのまで次々プレイされていて、どれもこれも紹介したいところですが、それはまたのお楽しみということで。

終わりに

今回初めてオープン会を主催してみましたが、思っていたとおり大変ですね。初回だから必要な作業というのもありましたが、労力的には準備8割当日2割という感じ。毎回数十人規模のオープン会を回されている主催の方々にはホント頭が下がります。

とはいえ、普段中々プレイできないアブストラクトを気兼ねなくできて、参加者もみんな楽しんでくれていたようだし、今回は大きなトラブルもなく終えることができたので、会としてはまずまず成功だったかなーと。

反省点も活かしつつ、またどこかで第2回を開催できたらいいなと思いました。

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カルカソンヌ ミニ拡張:金塊

評価:7/10

「カルカソンヌ」の数多ある拡張の中の一つ。

金塊が描かれたタイルが追加。

金塊タイルを置くと、そのタイル上と隣接するタイル上に金塊が生まれる。

金塊が置かれているタイル上で得点計算が起こったら、その得点に絡んだプレイヤーが金塊を山分け。

最終的に金塊は得点になる。

金塊の数に応じて指数関数的に得点が増える。

追加されるタイルの形状はそこまでトリッキーでないので許容範囲内。

金塊は道の有用性を上げるのに一役買っているが、ラッキーパンチ的な運要素も高まってそう。

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土嚢の会(2018/05/12)に参加しました

土嚢の会は、けがわさんが主催されているアブストラクトゲーム中心のゲーム会で、土嚢(nestorgamesのゲーム)以外にも色々なアブストラクトが持ち込まれています。場所は東中野のディアシュピール。

実は以前からけがわさんのブログ記事で土嚢の会のレポートを見るたびに遠方から指をくわえて「く、参加したいっ」と思っていましたが、 今回久しぶりに東京に行っていたところ色々偶然が重なり、菊子さんのお誘いで参加させてもらうことができました。

ザイク (Zaic)

ここからダカーポまで全部nestorgamesのゲーム。

各プレイヤーは1, 2, 4マスのタイルを持ち、8x8のグリッド内で既存タイルに縦横に隣接させて置いていき、置けなくなったらゲーム終了、最大のエリア(マス数)を作った方の勝ちです(写真のケースなら左上から10マス連続しているグレーの勝ち)。

1段目だけは自分の色のタイルと隣接しないように置く必要があります。相手のタイルに1マスでも乗っていれば上にかぶせることもできます。ただし下のタイルは最低1マスは露出していないといけません。

なので、1マスタイルの上には実質タイルが置けなくなります。この少ないタイルの使いどころを考えたりと、見た目に反して(といったら失礼ですが)結構面白かったです。

錦鯉 (Jin Li)

鯉を (1)縦横斜めに移動した後にどこかへ石を置く、または (2)石を飛び越えさせます(2の場合は石は置かない)。移動/ジャンプ後のマスの周囲8箇所にある鯉の数が点数になります。10点先取した方の勝ち。

うーん、これはちょっと面白さが分からなかったですね。縦横斜めなので相手を得点させないようにするのが難しいし、お互いの鯉がお互いの得点源なので、出し抜いてリードしようにもかなり厳しい。。。

ヘックス(Hex)のバリアントテストプレイ

けがわさんがヘックスのバリアントを作成中とのことでテストプレイを。まだ名前もルールも最終形ではないということなので詳細は書きませんが、個人的にはかなり好きな感じでした。オリジナルよりも”してやったり感”を感じれるというか。

これからまた変わるのか、これが最終形なのか、楽しみです。

リンケージ (Linkage)

自分の色はありません。4色のタイルを交互に置いていきます。同じ色がつながったエリアを1グループとみなします。

一方のプレイヤー(More)はグループを多く作ろうとし、もう一方(Fewer)はグループをなるべく少なくしようとします。タイルが置けなくなった時点で12グループ以上できていればMoreの勝ち、11グループ以下ならFewerの勝ち。

これもシンプルながら各色のタイル残数などを意識した攻防があって楽しめました。

ペントアップ (Pent-Up)

nestorgamesの中では定番のペントアップ。今回は3段目のコマが同数で2段目でなんとか1個差で勝てました。何回やっても面白いですね。

ダカーポ (dakapo)

自分の色はありません。4色のコマいずれかを交互に置いていき、四隅が同色の正方形(大きさや傾き問わず)を作った方の勝ちです。写真で言うと青のコマ4個で3x3の正方形ができてます。

配置済みのコマと縦横に隣接して配置、同じ色は隣接不可、相手が前手番で置いた色は配置不可という制限があって結構ままなりませんが、それは相手も同じ。うまく相手を誘導できると面白いです。

今回は素直に3x3マスの正方形を2箇所同時にリーチさせて勝ちましたが、勝つための正方形は桂馬/ナイトの位置関係でもOKだし、もっと大きい正方形でもOKなので、そういうぱっと見で気付きにくい形でドヤ顔して勝ってみたいもんです。

アッパーハンド (Upper Hand)

アッパーハンド自体はnestorgamesのゲームというわけではないですが、nestorgamesのMargoなどのDeluxe版コンポーネントで。ビリヤードの球と同じ材質ですごく高級感があり、ずっとコロコロ触っていたくなる感じ。

ルールはシンプル。交互に自分の色の玉を置いていき、先に全部の玉を置いた方の勝ち。

土台の4玉が埋まった時に土台が自分の色3~4個だったら自動的にその上に自分の色の玉が乗ります。これは連鎖します(4玉埋まって玉が乗った結果そこも4玉埋まったらまたその上に玉が乗る)。土台の色が2個2個で拮抗なら何も起こりません。

先手が有利ということで先手で始めましたが、2戦ともけがわさんに負けてしまいました。

でも連鎖で一気に残りの玉が減っていくのは気持ちいいですね。ぷよぷよの連鎖みたいな。こっちは消えるんじゃなくて積み上がるんですけど。

クアンゴ (Qango)

2016年製のロシアのゲームのようで。パーティー系でもないのに公称プレイ時間5分と書かれており一抹の不安を覚えます。

ルールは、コマを交互に置いていき、自分のコマで同じ柄の1グループ(3マス)を埋めるか、2x2の4マスを埋めるか、縦横斜めいずれかで5マス並べれば勝ち。それだけ。

で、やってみます。公称時間5分は嘘でした。2分です。

とにかく後手が先手にリーチ掛けられっぱなしで選択肢ほぼなし。あまりの後手即死ゲーに途中から後手が勝てる手を編み出した奴が勝ちみたいな流れに。

でも大塚さん佐藤さん自分の3人であーだこーだ言いながらだんだんと後手が負けるまでの手数が増えていき、9戦目でついに後手が勝った時には謎の一体感が生まれましたね。うん、パズルか協力ゲーと考えれば面白かった。

ウルビーノ (Urbino)

前々から気になっていたゲーム。

手番では2つある赤い建築士コマのどちらか1つを任意のマスに動かした後に建物を1つ置きます。建築士には直線8方向へ伸びる視線があり、2人の視線が交わる場所にだけ建物コマが置けるというコンセプト。視線の途中に建物があると視線は遮られてその先にはコマは置けないわけですね。

同色で縦横に隣接する建物は1つのグループです。建物は高さに応じて1~3の価値があり、それらの合計がグループの価値です。

ゲーム終了時(これ以上建物が置けなくなった時)、自分と相手のグループが隣接しているエリアごとにグループの価値を比較し、勝っている方が自分のグループの価値だけ得点を得るというマジョリティ方式。しかも両者のグループが隣接してないところは得点計算対象になりません。

前述の視線ルール以外に、1つのエリアには各色1グループずつしか存在できない(つまりエリア内で色が分断されるような置き方はできない)のと、価値2の建物同士あるいは価値3の建物同士は隣接できない、というルールもあります。

こういった配置ルールを駆使して相手を縛りつつ、自分の有利になるように建築士を移動して各グループの価値を高めていきます。

先まで読んで建築士を動かしたり相手のグループをこれ以上拡大させないように建物で防いだりと面白いですね!ゲームは負けましたが、他の方々が面白いと言われている理由が分かった気がします。

ザ・マインド (The Mind)

最後はアブストラクトの真逆を行くゲーム。

各自に配られた手札を昇順で場に全部出せれば1レベルクリア!という協力ゲームで、レベル=開始時の手札枚数として全12レベルクリアを目指します。

が、このゲーム、手番順はなくリアルタイム。しかも相談禁止、ジェスチャー禁止、顔芸だって禁止。場に出されたカードと自分のカードだけを見つめて「これが次に小さい数だっっ!」と思ったタイミングで出す。出したカードより小さい数を誰かがまだ持ってたらミス!

プレイ前に「邦題つけるなら『ザ・忖度』だよ」と言われましたがまさに。

今回のクリア記録はレベル5(=開始手札5枚)でしたけど、もし12レベルまでクリアしたら達成感よりもメンバーにエスパーやサトリがいるのではという疑惑が生まれそうです。

おわりに

今までネットでしかお見かけしたことがない方と直接お会いできたり、ゲームに造詣が深い方が多くて話も面白かったし、ゲームプレイ以外も楽しかったですね。

あと他の卓でも気になるゲームが次から次にプレイされていて、毎回参加できる方が羨ましい!ぜひまた参加させてもらいたいと思いました。

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ネスターゲームズ(nestorgames)に和訳を提供しました その8

またnestorgamesの公式サイトへ和訳を提供しました。以前書いた紹介記事はこちら

提供を始めてから9ヶ月くらいでついに自分からの提供数が100個になりました。また一区切りですね。我ながら単なる有志でよくここまでやったなという感じです。いちファンとしてnestorgamesのゲームやアブストラクトゲームに興味持ってくれる人が増えたら嬉しい限りです。

これまでのものも含め、提供した和訳は公式サイトの”languages”のページで公開されています。

リンク先にゲームの写真もあるので、興味のある方はそれで雰囲気をつかみつつルールを読んでみてください。

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ゲルハルツ(Clemens Gerhards / Gerhards Spiel und Design)について

ゲルハルツは、元々木製日用雑貨を生産するメーカーとしてスタートし、2000年からボードゲームの生産を開始、今はそれが主力になっているという経歴を持つドイツの小規模メーカーです。

リリースされているゲームのほとんどはアブストラクトゲームで、どれもコンポーネントが非常に美しく、インテリアにしても遜色ない高級感があります。ゲームとして楽しむだけでなく所有欲もくすぐられますね。

2008年に社名が「クレメンス・ゲルハルツ(Clemens Gerhards)」から「ゲルハルツ・シュピール・ウント・デザイン(Gerhards Spiel und Design)」に変更されていますが、BoardGameGeekでは2018年現在でも前者が主で後者は別名として登録されています。

今回はアブストラクトゲームを多数発表されているDieter Stein氏のゲームを5個購入したので、それを紹介したいと思います。

ウルビーノ (Urbino)

2017年に出た、2人のプレイヤーでウルビーノの街を建設していくのがテーマのゲーム。ルールの概要は以前の記事で書いています。

2人の建築家の視線が交わるところに建物を建設するというコンセプトがまず面白く、さらに配置の制約が色々な駆け引きを産む名作だと思います。周りでも評判が高いですね。

作者のサイトではウルビーノの派生としてファブリーク(ウルビーノの視線ルールを用いた五目並べ)とポーラー(ウルビーノの配置ルールを用いて得点計算方法を変えたマジョリティゲーム)のルールが公開されています。

こちらで和訳を公開しています。

ティンタス (Tintas)

プレイヤーは交互にポーンを移動させ、どちらかが1色のコマを7個全て集めるか、4色を各4個以上取れば勝ちです(ただし前者が可能な間は後者を満たしてもゲーム続行)。

手番ではポーンを現在地から直線移動させてコマを取るのですが、移動先からさらに同色のコマが直線移動で取れる場合、1手番で連続して取ることができます。

移動方法はGIPF projectのリンク(LYNGK)に似ており(といってもティンタスの方が若干先ですが)、勝利条件は同ゼヘツ(ZÈRTZ)を彷彿とさせます。

相手と自分で価値が非対称なことを利用して肉を切らせて骨を断つ、というゲームは個人的にかなり好きです。気に入りました。

フェンドー (Fendo)

柵を置いてボードを分割していき、自分のエリアをなるべく多く確保するゲーム。

手番では、ボード上にある自分のコマをルールに沿って移動(任意)したあとに柵を配置するか、ボード上に自分のコマを追加します。

柵かボード外周で囲まれたエリア内がコマ1つだけになったらそのエリアは確定、そうして全てのエリアが確定したらゲーム終了。自分のコマがあるエリアのマス数が多い方の勝ちです。

コマの移動はマス数無制限の直線移動+1回だけ直角に曲がれるというルールで、広いエリアだと好きなマスに行き放題ですが、エリアが狭まってくると意外と簡単に閉じ込められてしまいます。

結構広いエリアを確保できそうだと思っていたら新しいコマの追加で逆に追い詰められたりするので、どのタイミングでエリアを確定させるかが悩ましく楽しいですね。

ミクストゥール (Mixtour)

手番では空きマスにコマを置くか、コマ/スタックを移動して他のコマ/スタックに乗せます。自分の色のコマが一番上にある5段以上のスタックを作ったら勝ちです。

特徴はコマ/スタックの動かし方。普通、移動するスタックの段数だけ移動できるというのがよくあるパターンですが、これは逆で、移動先のスタックの段数だけ移動できます。つまり2段のスタックには2マス離れたところからしか乗れません。このほか、プレイヤー色に関係なく動かせる、移動元に任意の段数だけコマを残してもOKなどのルールがあります。

この独特の移動ルールは、色々なスタック系ゲームに慣れているほどこんがらがってきますね。

ルールはシンプルなんですが、先まで読んで布石を打っておかないと、中々5段にできなかったり逆に即負けたり。負けるともう一回やりたくなるゲームです。

作者のサイトでは3人用バリアントが公開されています。ただしこのパッケージに3色目のコマは入っていないので、実際にプレイするなら他のコマで代用する必要があります。

こちらで和訳を公開しています。

パレット (Paletto)

同色が隣り合わないようにしてランダムに初期配置された6個×6色のコマを交互に取っていき、1色を6個全部集めるか、最後の1個を取ったプレイヤーの勝ち。

取れるコマの条件は「コマの上下左右4箇所のうち2箇所以上空いている(つまり初手は四隅しか取れない)」「取った後に全体が縦横につながったまま(2グループ以上に分断されない)」の2つ。そして1手番では1色を選び、その1色なら条件を満たすコマを何個でも取ることができます(1手番に最低1個は取る必要があります)。

極端な話、1手番で1色を6個全部取って即勝利もルール上はあり得るわけですが、逆に1個でも相手に取られた色はもうその色で勝つことはできないわけです。

相手の手も利用しつつ自分がほしい色を掘り進めていくのは中々考えどこがあり、パブリッシャーでのカテゴリーはファミリー向けとなってますが、アブストラクト好きも楽しめると思います。

購入方法

残念ながら公式サイトでは日本への発送に対応していないようなので、他の通販サイトから購入する必要があります。フランスのPhilibertが日本発送に対応していたので自分はそこから買いました。

Philibertはアカウント登録が必要ですが、クレジットカードさえあれば購入・輸入に大きなハードルはなく、定価から割引もされています。

ただ、何個買っても送料9.95ユーロ固定という破格のnestorgamesと違い、単品だと送料20ユーロ、2個以上注文でも1個あたり大体10ユーロずつ増えていくのでかなり送料がかさみます(ゲルハルツのゲームが重いというのもあるかもしれませんが)。注文確定前の確認画面で送料込み金額は表示されるので、確定前に確認しておきましょう。また、今回まとめて5個買ったところ関税で数百円取られましたので、購入金額が1万円台後半以上ならそれも加味しておいた方がいいかもしれません。

他に日本発送可かつ送料がリーズナブルなゲルハルツ取り扱いサイトがあれば教えてください。

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