d&b, APEX導入事例 ニコファーレ様(2012年2月)


ニコニコ動画は2200万件のユーザーを持つ動画共有サービスで、ユーザー同士が動画についてのコメントを記入することでコミュニケーションを図ることのできるサイトです。 大変好評なこのインターネットサービスに加え、ニコニコ動画が新たなステップとして2011年6月に六本木にオープンした最新のパフォーマンス空間がニコファーレです。 ニコファーレでは壁や天井の360度全ての壁面にLEDモニターを装備し、最新のテクノロジーを駆使、ライブパフォーマンスとライブストリーミングの融合した多目的空間を実現しました。 例えばニコニコ動画のライブストリーミングを見ているインターネット上のユーザーが書き込んだコメントがリアルタイムで表示され、会場とインターネット視聴者の間での相互通信を実現、ライブパフォーマンスとバーチャルのキャラクターが同時に出演するようなこともバーチャルリアリティやARの技術で可能となります。
この設備の音響では、コンパクトでハイクオリティなアウトシステムが要求されました。 360度の映像演出を妨げないということが非常に重要でした。
観客の視界を遮らず、それでいて高音質、ハイパワーなものはd&b T10とQ-Subによって実現されました。片側2本のQ-Subと4本のT10は見た目もすっきりとグランドスタックで設置され、それでいてそのサイズからは想像できないほどのパワーとクオリティを供給することができます。 同様にコンパクトでありながら多機能であるということでメインコンソールにはAVID VENUE MixRack Systemが採用されました。 たくさんのプラグインエフェクターを内蔵したMixRackは、従来の大型コンソールと大量のエフェクターラックと同等の機能を持ち合わせています。

また新しい試みとして最新型のデジタルプロセッサーIntelli-X2 48も採用されています。 192kHzの内部プロセッシングを標準装備し、ハイエンドなスタジオグレードのアナログ回路と、マスターグレードのコンプレッサーを装備。 Intelli-X2 48はスピーカマネージメントやシステムプロセッサーの新地平を作り出すこととなりました。 現場でも簡単に使用できるよう、有線でもワイヤレスでもネットワーク接続の構築が大変容易になっています。 Intelli-X2 48はシステムマネージメントに必要なEQやディレイといった必要なツールが全て内蔵されています。 またその高音質は過去に例を見ないものです。 ニコファーレではVENUE-Intelli-D12パワーアンプ間でAES/EBUによるフルデジタル接続を行い、ロスやレイテンシーの少ないシステムを実現しています。

