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新芸術校標準コース、第2期での閉校のお知らせ

ゲンロン代表の東浩紀です。

弊社が運営する「ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校」(以下「新芸術校」)に対して、いつもあたかいご支援、ありがとうございます。

本日は残念なお知らせです。弊社はこのたび、上記新芸術校の「標準コース」について、2016年4月より始まる第2期を最後に、開講を取りやめることを決定いたしました。第3期以降(2017年度以降)は、開講いたしません。

同じ新芸術校の「上級コース」については、2016年4月より第1期が始まりますが、こちらも夏までに第2期以降の継続是非を決定し、告知することといたします。

この決定にしたがい、第2期の募集時期を、標準コース・上級コースともに変更し、今月3月15日火曜日まで延長させていただくことにいたしました。新芸術校標準コースの募集はこれで最後となりますので、関心のあるかたは受講をご検討ください。上級コースの募集についても、第2期以降(2017年度以降)の開催は保証できませんので、関心のあるかたは受講をご検討ください。

閉講の理由ですが、新芸術校の規模が、学生および主任講師の要望に応えるかたちで当初の想定よりもかなり大きくなり、弊社の事業規模では支えられなくなったことが主なものです。今年度のクオリティを維持するためには、ひとりあたりの受講料をあげ、スタッフを増強するほかありませんが、他方、すでに2016年度の募集に苦戦していたので、そちらは長期的にはむずかしいとの判断にいたりました。

こちらの判断と告知ですが、本来は秋頃を予定していました。けれども、第1期成果展への反響が予想以上に大きく、このまま第2期を開講し、学期途中で打ち切りを決めざるをえなくなると、失望や非難の声が少なからず上がると考えられました。そこで、その期待が小さな段階で決定を下し、打ち切りを広く告知しておくべきだと判断いたしました。

以上、主任講師を務める黒瀬陽平さん(カオス*ラウンジ)と協議を重ねたうえでの、決定であり告知となります。黒瀬さんは継続を希望されていましたが、弊社としてもやむをえない、苦渋の選択だったと理解いただければさいわいです。

ゲンロンという小さな企業が、カオス*ラウンジという新進のアーティスト集団と四つで組み手探りで新たな美術学校を立ち上げるという、新芸術校の無謀でもある試みに対して、この1年、じつに多くの方々から応援の声を寄せていただけました。

今年の初めには、標準コースの第2期は、あまりにも応募者が少なく、開講も危ぶまれました。それがいま無事開講となっているのは、ゲスト講師をはじめとする、多くの方々のご協力のおかげです。

また、去る2月27、28両日に行われました第1期成果展「先制第一撃」も、500人近い入場者を集めることができました。新設の美術校としては、たいへんな成果だと思います。これも、支援してくださったみなさまのおかげです。

あらためまして、これまで新芸術校の試みにご理解を寄せてくださった方々、とりわけゲスト講師のみなさまと受講生のみなさんに、深く感謝を申し上げるとともに、みなさまの期待に応えられないことについて、じつに申し訳なく思います。

標準コースは第2期で終わりますが、その第2期はこれから始まります。上級コースは継続できるかもしれませんし、黒瀬陽平さんおよびカオス*ラウンジのみなさんと弊社の関係は、今後もかわりません。こども教室も続きますし、『ゲンロン』誌上での黒瀬さんの連載も続きます。

今後とも、ゲンロンのアート関連事業に、変わらぬご支援をいただければ幸いです。

Notes

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