我々も参加している「SADCOMMUNICATION 3」のリリース日が迫ってきました。 お手にとる方が楽しんで頂ければと、暇があれば聴き倒してる僕が、拙いながらもネタバレ的楽曲レビューを書いてみたので、良かったら読んでみてください。(長いしホントに拙いのでご了承下さい) 1.裸体のシルエット/ジュセン 先日アメリカツアーを終えた裸体のシルエットです。今作に収録された楽曲は僕の中では非常にアッパーなキラーチューンです。 光線銃のリロード音から始まり、ベースとギターのフレーズが複雑に絡み合う。それだけでも恍惚の極みなのにいきなりBPMがあがってドーンとハンマーで頭をぶん殴られる様な爆発的なサウンド。たまりません。 ワールドワイドに活躍するバンドならではの、枠に収まり切らないサウンドスケールに脱帽です。日本人が産んだ最高のダークファンタジーです。 こんな化け物みたいな楽曲からスタートするSADCOMMUNICATION3。果たしてどうなってしまうのか。不穏です(笑) 2.zan80z/LIFE ハイハットのカウントからトップギアで始まる!裸体のシルエットからの不穏な空気を払拭するような爽快なビートから、日本人なら涙腺が緩んでしまうグッドメロディが胸を打ちます。 西海岸 meets japanese 90’s rockとでも言うのでしょうか。メロディックと日本独自のロック解釈の相性は抜群です。ライブハウスってやっぱこうでなくちゃってロマンが詰まってます。 シンガロングしながら思わず拳を突き上げてしまうこと間違いなし!対バンメチャメチャ楽しみです。 3.REPEATER/BOYS LIFE 自分らです。持ち曲で一番アッパーな曲を収録させて頂きました。 制作小話だけ。 ヒルバレースタジオの録音だったのですが、ベース録りに難航し、竿の録音は間に合わず、急遽横浜にある某レコスタ(人ん家)でマルチエフェクター一個でギター、ベースの録音をしてます。 全然感じさせないサウンドに仕上がってますので皆様helixの購入をオススメします。 4.十二月二十三日/無題 ごまかしなく、正直に最小限で作るグルーヴ。2ピースならではの無駄の無いソリッドな音像はまるでライブそのもの。 僕個楽曲の完成度はもちろんのこと、作り手のバックボーンや、育った環境の風景を感じさせてしまうような力強いメッセージと音像。エモ、オルタナ好きにはたまらない疾走感のある一曲です。 5.borderline case/dead end over バンド側の強いこだわりがストイックに詰まった楽曲。 「セカイ系」とでもいうのでしょうか。終末を匂わせるサウンドスケープから始まり、緊張感漂う中、そこから解放されるかの様な音の広がりで終わる、まさに「dead end over」な曲。 ベースとドラムがうねり、ギターの音が暴れ、声めっちゃかっこいい。計算され尽くされた圧倒的な爆発力。 サイバーパンク的世界観好きな人必聴。 と、ここまでグダグダ書いて見ましたが、とにかくCDを手に入れて聴いた方が早いです。感じ方も人それぞれです。 ただ、「全部個性的で全然違うバンドなのに、通して聴いたらなんかバシッとはまる」と思いました。SADCOMMUNICATIONというイベントが、精神的にもバンド同士を繋げているイベントだと思うし、制作サイドの強いこだわりも伝わってくる。ただのコンピじゃねえなって印象です。すでに奇跡が起きまくってる。当日どうなっちゃうの。 ここに自分も関わってるのが不思議でしょうがないし、正直ビビりまくってたんですけど、今では誇りに思っています。 2/28新宿アンチノック 「SAD COMMUNICATION FINAL」 borderline case 十二月二十三日 REPEATER zan80z 裸体のシルエット もう少しで開演です。一人でも多くの方に届きますように。 ※このCDは「一回で2周以上、そして曲順を変えずに通して聴く」のが個人的にオススメです。 爆音で聴くのもいいけど、それぞれのタイミングと、生活の中で鳴ってくれたら嬉しいなあと思ってます。