電灯配線図(STEP2)
照明の点滅グループが決まったら、グループごとに一筆書きに配線を描いていく。 STEP3ではこのグループを点滅(ON/OFF)するためのスイッチとその配線について記載します
照明の点滅グループが決まったら、グループごとに一筆書きに配線を描いていく。 STEP3ではこのグループを点滅(ON/OFF)するためのスイッチとその配線について記載します
STEP1-1:電灯の配線図を描くためのステップはまず照明の配置を決める(画面左上)
STEP1-2:次にどう点滅させるか?(例:A~B) を決めます。ここではこれを点滅グループと言っていきます。グループの作り方は部屋の使い勝手、特性(窓際か?高天井か?など)などで決めていきます
ここでは代表的なスイッチについて記載します。 スイッチには大きく片切スイッチ、3路スイッチ、人感センサースイッチがありそれぞれで描き方が異なります
スイッチを記載します。(今回は片切スイッチにしています)
スイッチは点滅グループに対し1つ設置する必要があり、スイッチと器具とを一筆書きに繋ぎます。 これでスイッチに対しON/OFFする照明グループの表現が完成です
STEP4のままでは照明を付けることができません。
最後に電源を送る配線を記載していきます。
まず配線はスイッチに繋がっている照明器具間を繋ぎ、最後は分電盤へ線を描くことで、分電盤から2つの点滅グループに電源が送られるという表現となります
コンセントのシンボルの代表的なものを下図に描きます。 オレンジの線はコンセントに必要なケーブルを示し、斜め線の数はケーブルの芯数を表します。単相2線式200/100Vであれば2芯でいいのですが、3芯の表記になっているのは接地線を足しているからです。
右下のものは3相3線200Vのコンセントなので、3芯+接地線で4芯必要になります。
【左段上から】2P15A×2口、2PE15A×2口、 2PE15A×2口(接地端子付)、 2PE15A×2口(防水カバー、鍵付)
【右段上から】 2PE15A×2口(天井付コンセント)、 2PE15A×2口(抜止め型、天井付コンセント)、2PE**A(旧3P)コンセント(電圧250Vまでの電源に対応)、3PE**A(旧4P)(電圧250Vまでの3相3線式200V機器用)
注)**には機器の電気容量に対応した定格電流値が記載される
強電の配線作業に常につきまとうのは「1回路当りの電気容量」と「回路構成」です。 今回は前者の方を少しお話しします。
通常1回路というと20Aを意味します。単相100V回路であれば20A×100V=2,000VAまでの電気容量が接続できるとなりますが、内線規程で ”連続負荷を有する分岐回路の負荷容量は、その分岐回路を保護する過電流遮断器の定格電流の80%を超えないこと” とあり、1,600VAまでが接続できる最大電気容量となります。
コンセントに繋ぐものが明確になっていない場合、通常は150VA/1個をOAなど執務用途では200~300VA/個を見込みます。
よって、1回路で接続できるコンセントの数は1,600VA以内、もしくは10個までが条件となります。
図に代表的な電気機器とその概算電気容量を記します。 大体ドライヤーなど1,200VA以上の機器を用いる場合専用回路にすることがほとんどです。
省エネの流れをくみ電気容量が減っている機器もありますが、逆に利便性を求めて増えているものもあります。(例えば冷蔵庫は減っていますが、便座は増えている)
これらは現時点での容量なのでたまにカタログなどみてチェックは必要です。
(1)で記した、1,600VA以内、もしくは10個以内であればどう繋いでもいいというわけではありません。
次に考えるのは「ブレーカーが落ちた時に困らないようにする」ということです。
Aのように2つの部屋をまたいで1回路とした場合、電気の使い過ぎでブレーカーが落ちてしまうと別の部屋にまで停電が波及します。
隣の部屋が倉庫などいつも使うことのない部屋ならいいですが、そうでない場合隣の使用者はびっくりします。
よって、ブレーカーが落ち停電した場合の影響が設計段階で想定できる場合は回避すべきか判断し必要に応じ回路を分ける配慮が必要になります。
弱電設備は苦手意識を持った方が多い印象です。 しかし、ほとんどは上に記した単純なシステムに則って構築されておりそれらを理解すれば意識は薄らいでいくと思います。
電灯やコンセントなどと違って、使う機器が変われば都度システムを理解する必要があるわずらわしさもそう思う理由かもしれません。
P1:スター配線と呼ばれ1の主装置から1の端末まで専用の配線で繋いでいき、端末同士で配線が渡ることのないシステム。 主に電話やLANで見ることが多いです
P2:端末同士を配線で繋いで使う設備です。 これはインターホンやその類の設備が該当します
P3:主装置に繋がれた配線を分配して必要な端末に繋げていくシステムになり、これはテレビ設備に代表される映像を扱う設備で見られます
P4:特定のエリアに存在する機器でグループを組み、それと主装置間とで信号の授受をするシステム。 グループの機器間は渡り配線として最後主装置に繋ぐ。 主に呼出設備や自火報設備などでみられます
P5:ワイヤレス通信を用いた設備で、身近なのは無線LANですね。昨今ではこの手のシステムが多くなってきており、無線スイッチで制御する照明システムや電波で時刻補正できる設備時計、ワイヤレスマイクなど該当します。 このシステムの特徴は制御器があってそこから配線で繋がれた無線送出機器(アンテナ)から無線信号が発せられるということです