2021年1月13日(水)水曜シェアリングリポート

Wednesday Shearing 2021/1/13
参加者(敬称略)Boat Zhang(アーティスト)ヒジョン・チェ(国際公募招聘アーティスト)岡 碧幸(札幌・北海道AIRプログラム招聘アーティスト)真砂 雅喜(札幌・北海道AIRプログラム招聘アーティスト)蔵田章子(レジデンスオーガナイザー)千葉麻十佳(アーティスト、国際公募コーディネーター) 小田井真美(さっぽろ天神山アートスタジオ AIRディレクター) 花田悠樹(さっぽろ天神山アートスタジオ コーディネーター) 松田朕佳(アーティスト)
開催時間 19:00 - 20:50
本日はさっぽろ天神山アートスタジオ始まって以来、年間3〜4回は滞在しているというリピーター、Boatさんの最近の活動についてプレゼンしていただきました。上海出身のアーティストですが天神山に滞在する間にネットワークを構築し、日本でも活動の場を広げています。コロナ禍で帰国できず、現在は東京の拠点に居られるとのことで自宅からの参加でした。共有していただいたのは、外国人、移民、という自身の日本での、また海外での活動の経験からの立ち位置を、皮肉とユーモアを織り交ぜた視点で制作されたビデオ作品。高級住宅地の玄関の表札を中国語の訛りのある日本語で読みながら、呼びながら(時々中国語発音される名字があったり)歩く「隣人」。ただそれだけで国交を想起させられるという深裂な作品。他にも昨年の5月に撮影されたという、人気のない羽田空港での映像は身の回りで起きている事柄を敏感に察知し行動に移す瞬発力の高さを感じさせられました。また上海で開催された展覧会では天神山で出会った日本人アーティストたち(小林耕二郎さん、鈴木悠哉さん、Teamやめよう)を招待するなど、天神山でのご縁が見受けられました。その展覧会でBoatさんが展示した「Find the Photo」は、40000枚の写真から見たい1枚を探し出そうとする不毛な行為自体を作品化したもの。この作品のおかげで彼女のiPhoneが壊れたそうです。ガーン。思い出がいっぱい詰まったiPhoneの死。経験を、日常の全てをアートにしようという彼女の素晴らしい貪欲なまでのアーティスト精神により、iPhoneの死すら、お葬式という形で作品化されました(上写真参照)。こちらの作品は2020/12/16の水曜シェアリングのゲストで登場された黒田大スケさん等によるギャラリートラックでの作品。なぜかバナナ。そして一口齧(かじ)られた林檎をお供えしてあります。トラックは京都の街中を走り、ライブストリーミングで配信されたそうです。アーカイブはギャラリートラックのHPをご覧ください。
岡碧幸さんと真砂雅喜さんは、札幌・北海道AIRプログラムSAPPORO Borderless Live Arts CARABAN事業(SBLAC)「みたこともなく、みせたこともない」で招聘され天神山に滞在中の作家2名。各自、天神山スタジオからの参加でした。
岡さんは大学で農業を専攻されたそうで、今回の制作はインドの田園から放出される温室効果ガスの調査をすること。インドからデータ➡︎東京の大学の先生➡︎岡さんの元へ、というグローバルなプロセスをオンラインで行うそうです。
普段はグラフィックデザイナーだという真砂さんは人々との対話をベースにした作品を構想中。「普通の人と違うところはありますか?」という問いかけをきっかけに札幌の街で制作されるようです。
お二人の成果発表は2月14日に何かしらの形で。「みたこともなく、みせたこともない」というタイトルに、一体何を見せてくれるのか期待が高まります。皆さま、お見逃しないよう!
(松田)