2021同時期滞在日本AIRプログラム_大﨑土夢 Tomu Osaki

◇プロフィール/CV
1984年福岡県生まれ、東京都在住
個展
2005 「OPEN tHE Door」 (D&DEPARTMENT 大阪/東京)
2007 「OPEN tHE Door」 (AD&A gallery 大阪)
2008 「OMOMA Subway」 (AD&A gallery 大阪)
2008 「大﨑土夢展」 (Gallery Den 大阪)
2015 「トーキョーワンダーウォール都庁2014」 (東京都庁第一本庁舎 東京)
2015 「TWS-Emerging 2015 さいしんみどうとさんしん」 (トーキョーワンダーサイト渋谷 東京)
2018 「無自性のヌガー」 (tagboat gallery 東京)
グループ展
2006 「湖族の郷アートプロジェクト」 (滋賀)
2008 「Ignore Your Perspective 5」 (児玉画廊 大阪)
2013 「WONDER SEEDS 2013」 (トーキョーワンダーサイト本郷 東京)
2014 「トーキョーワンダーウォール公募2014」 (東京都現代美術館 東京)
2016 「ARTS CHALLENGE 2016」 (愛知芸術文化センター 愛知)
2018 「共同体のジレンマ Community and Self」 (旧門谷小学校 愛知)
2018 「新しい明日 Beyond The Previous Day」 (新城市役所旧庁舎 愛知)
2019 「生きることと芸術と A Piece of Life」 (旧門谷小学校 愛知)
2019 「野良のつきあたり」 (STUDIO ISSEI/ゲルオルタナ 東京)
2020 「Fwd:Good Night Image」 (BnA Alter Museum 京都)
2020 「雨足に沿って 舵をとる」 (アキバタマビ21 東京)
受賞
2012 MOTブルームバーグ・パヴィリオン プロジェクト 入賞
2014 トーキョーワンダーウォール賞Archive
2016 「Allotment」
書籍
2018 「大﨑土夢 さんぷこう(散布考)」
2019 「イメージ」
◇プロジェクト概要(計画)
自作は自身の経験や体験を元に、 メタ要素と同時的なイメージの曳き網漁と異なった技法の同居によって成り立って います。 画中画やメタ構造によって自身と作品との距離はある程度一定に保たれ、同時的に イメージされる思考それらすべてを可能にする為に、制作という散布図の中の打点として、作品があるという事実を増やしていく方法をとることにしています。 その中で零れ落ちた“制作する”という問いに対する一片を探すことが僕の仕事で す。
今回のさっぽろ天神山アートスタジオAIRプログラムでは主に、 “青木繁のまなざし、主体の変化と神話とアニミズムの関係” を主題に制作に取り組もうと考えています。
青木繫は画歴において、古事記など神話や伝説に関する古代世界に思いを馳せ絵画に落とし込んだ作家で、晩年は日本各地を放浪し生涯を終えました。その足跡を辿ると、北海道には行っていない事実があります。仮に青木繁が多くの神話の残る北海道に赴いていたら青木繁は何を感じ、絵画へと向かったのだろうという大きな希求が発端です。
青木繫と自身との関連性としまして、青木繫と同じ福岡県久留米市に生まれ、初め ての絵画との出会いは青木繫でした。 その荒々しくも、か細い線と未完へのアプローチ、神話からの引用も含め、シンパ シーを感じずには居られない作家の一人です。 自身が青木繫のまなざしに代わり、北海道にてアイヌ神話や、縄文時代後期の北海 道の様子について現地調査し、青木繁の神話的まなざしで制作を行いたいと思いま す。 また交換プログラム※(忍路環状列石にてワークショップ型スケッチ、オープンスタ ジオ)を実行し、地元地域の方々との交流を通して見える主体性についても考察した いと考えています。
また、2018年に北海道立近代美術館で海の幸が初公開されるほどに青木繫と北海 道との関わりは未だ浅いものであることから、青木繫の神話的まなざしと北海道と の関連性を説いていく必要性を強く感じております。
このレジデンスを通して、実際に北海道に滞在・制作し、経験としてその事実を確 認し、制作に望むことで変化するもの、残るもの、詳らかになる因果関係や物的証 拠を認識し、身体性では異質であるが内面性では類似したものとみなすアニミズム と主体性について詳らかにし、絵画制作を行う自身にとって、そして青木繫につい て改めて考える大きな機会と転機にしたいと強く考えると同時に、作家としてこの プログラムが今後最も重要な命題の始まりになることを確信しています。
◇アーティスト・webサイトなど