だが考えて欲しい。我々の生活のほとんどは「オンデマンド」なのだ。本を読むのはオンデマンドだ。「第3章は9時からしか読めません、第4章は来月にならないと読めません」ということはない。音楽も好きな時にきける「オンデマンド」だ。
「放送」という技術はテレビにおける第1世代技術の所産である。今や、ビデオコンテンツを消費する方法は、インターネットを使ったオンデマンドの世界に移行しつつあり、創造性の爆発を生み出している。
“いつもコップの7割くらいまでお茶を注ぐからその高さに茶渋がつくんだけど、そうするとなぜかその茶渋に合わせてお茶を注ぐようになって茶渋の位置が意味あるもののように機能しはじめるし、それを覆すことが難しくなって、何もかもこういうふうに決まっていくんじゃないかと思ってしまう時があるな”