Skyrim不動産案内：ソリチュード編
お待ちしておりました、お客様。
スカイリムでのお住まいをお探しとおうかがいいたしましたが、ご滞在の目的をお教え願ってもよろしいでしょうか？
……なるほど、皇帝陛下の従姉妹、ヴィットリア様の結婚式にご出席されるのに合わせ、スカイリムでしばしのご静養をなさるおつもりなのですね。
では、お住まいになにかご希望はございますか？ 広さや立地、気候、設備など、もしございましたらお聞かせいただければ、できるかぎりご要望に沿ったものをご案内できるかと存じます。
はい。まずは高級感。庶民の雑音に煩わされたくはない、と。それから、お一人で住まわれるので、使用人を置く程度のスペースはあってほしいが、広いのは煩わしいのですね。そして……？ それ以外は特に思いつかない、と。
さようございますね。実際にその場の雰囲気を味わってみなければ、これが好ましい、これは好ましくないというものも、なかなか分かりづらいものかもしれません。
では、最初の候補地にご案内いたします。馬車は……あ、はい。かしこまりました。お客様ご自身の馬車がおありなのでしたら、もちろんそれで。え？ あ、はい。たしかに、スカイリムの馬車は、少し粗末かもしれませんね。
はい、では、現地にて。
ここソリチュードは、申し上げるまでもないかと存じますが、スカイリムにおける帝国の中心、上級王トリグが治めておりました。彼がウルフリックに暗殺されて以来、あちら……あの岩の突端近くに見えますブルー・パレスの玉座におわすのは、トリグ様の奥方エリシフ様でいらっしゃいます。
無論、従姉妹であらせられるヴィットリア・ヴィキ様のお屋敷もこのソリチュードにございます。
……都会の喧騒からは離れて暮らしたい？ ええ、ごもっともです。ですが、他に洗練され、庶民の暮らしとあまり混じることのない場所となると、残念ながらスカイリムには候補がございません。
しかしご心配なさらずとも、本日ご案内する「プラウド・スパイヤー邸」は、上級市民の邸宅が連なる一画にございます。近隣の住民たちは砦での要職についておりますから日中は留守にしていらっしゃいますし、もしそれでも娯楽をお求めでしたら、すぐ近くに吟遊詩人の大学がございます。
はい、お客様のような、地位も身分も、そして資産もあるかたのためのお住まいと自負しております。
では、こちらへどうぞ。まずは正門からご案内いたしましょう。
ソリチュードの玄関口はこちらでございます。
この短い通りには、宿屋「ウインキング・スキーヴァー」、高級な衣類や装飾品を専門に扱う「レディアント装具店」、小綺麗な雑貨屋の「ビッツ・アンド・ピーセズ」、落ち着いたご婦人の経営なさる錬金術店「アンジェリンズ・アロマティクス」が連なっております。
また、その少し先には生鮮食品やスパイス入りワインといった、日常のものを商う露天商たちの広場もございますし、ドーン城側へ行かれれば、帝国お抱えの鍛冶師ベイランド殿の仕事場と、狩猟用品の専門店「フレッチャー」も揃っております。
はい。もし身の回りでなにか不足するものを感じられたときには、使用人なりをこのあたりまで出向かせれば、まず間違いなくお望みのものを贖っていただけるでしょう。
「プラウド・スパイヤー邸」はこの通りを先に進み、ブルー・パレスにほど近い高級住宅街にございます。
通りを行きますと、左右に路が分かれておりますので、左にお進みください。右へ回りましても道はまた一つになりますが、いささか引き返す必要がございますので。
こちらが「プラウド・スパイヤー邸」でございます。……たしかに、シロディールの邸宅と比べるといささか見劣りすることは否めません。
しかし、手前隣にございますのは、実はヴィットリア・ヴィキ様のお住まいでございます。はい。スカイリム諸侯の中でも取り分けご身分の高いご婦人でございます。この一帯は、他にお住まいになっているのは、ほとんどがブルー・パレスにてお勤めになっていらっしゃるかたでございます。
なお、こちらの建物はスカイリム独自の死者の間で、敬虔な司祭が管理しておりますが、……え？ 今の野卑な男と粗末な女？ あ、ああ、あのかたたちは、男のほうはアハタルと申しましてこの街の看守長と処刑人を兼ねております。女のほうはたしか、ジャラという野菜や果物の露天商だったかと。………………。は、はい、かしこまりました。ともかく、ご案内を続けさせていただきます。
では、中へどうぞ。
いかがでございますか？ スカイリムは気候柄、どうしても暗くなりがちなのですが、１階にはこうして採光を工夫しております。このこぢんまりとした玄関は、お客様をお迎えするのにも決して不自由はいたしません。
また、少しお話でもと思われた際には、こちらの火の傍へ招かれるとよろしいでしょう。
はい。こちらも外の光と暖炉の炎で、明るくあたたかみのある一画となっております。調度品は一流もものを取り揃えておりますし、書棚もございますので、普段の読書にも最適かと存じます。
この邸宅には３つの出入り口がございまして、１つは今入って参りました玄関、もう一つはこちらの裏口でございます。
この先はベランダになっておりまして、カース河の河口を一望することができます。ささやかながらテーブルセットもご用意いたしました。
この場所には、室内を通らずに、通りから建物をつなぐアーチをくぐって入ることもおできになります。
「プラウド・スパイヤー邸」にはメインフロアの他、地階と上階がございますが、まずは上階をお見せいたしましょう。
石造りの清潔な階段を登りますと、小さなリビングと寝室がございます。こちらは夜の遅い時間などに、寝台に横になるほどではないが一服したい、といったときに最適でございましょう。
寝室はこのようになっております。
スカイリムでは珍しい天蓋付きのベッドでございますが……ええ、そのとおりでございますね。シロディールの家具を見慣れたかたには、ノルド人の無骨さというものは、どうも勘違いをしているように見えるかもしれません。
こちらには宝箱と、専用の頑丈な金庫もございます。また、ささやかですがベッドサイドには書棚をしつらえさせていただきました。そして小さいものですが武器棚もございますので、コレクションされている刀剣などを飾るにも、護身用のものを置くにも不自由はなさらないでしょう。
この邸宅は、地階から上階まで含めればそれなりの広さがあるにも関わらず、れっきとした収納の数が少ないのが難点と申せますが、ほうぼうを探検して様々なものを持ち帰ってくる、といった生活の者であればともかく、お客様のようなかたであれば特に不自由はなさらないかと存じます。
では、次に地階をご案内いたしましょう。
こちらは付呪のためのスペースとなっております。入り口傍には５本の武器を並べられる武器棚がございますし、武器の飾り額に、シールドラック、マネキンも２体。お客様にはご不要かもしれませんが……、あ、余暇の楽しみとして、試してみたくはあった、と。そう言っていただけると、この設備も無駄にならず、わたくしどももほっといたします。
性能よりも見た目にこだわった品を造り、美しく飾られるのもまた楽しみになるかもしれませんね。はい。エルフの刀剣や、碧水晶のもの、黒檀のものなどは美術品と言っても差支えのないものもございますから。
こちらは錬金スペースでございます。中央に加熱炉まで揃っている本格的な仕様で、排気用のパイプも完備しております。
そうですね。お薬はご自分で調合するというのも、よく耳にいたします。高いご身分のかたともなると、他人が調合した薬は信用がならないことも多いようでございますし……。
はい。書棚もございますから、よく作る薬のレシピを記したメモなど、整理しておかれるのにも最適です。……あっ、いえいえ、そうではございません。覚えておくまでもない、メモを見れば良いこと、というのがございますでしょう？ そのようなものを記憶する、あるいは思い出すといったことに、頭をわずらわせるのは勿体無いかと思いまして。ええ、もちろんでございます。
あっ、いえ、お客様、そちらはその……倉庫でございます。そのベッドロールはおそらく、改修と清掃を担当した作業員の忘れ物で、もちろん今すぐに連絡して撤去……え？ このままでいい？ 使用人に使わせる？ あ……はぁ、お客様が、それでよろしいのであれば……。
ということは……？ はい。ありがとうございます。
え？ しかも期間賃貸ではなく別荘としてのご購入？ は、はい。不動産は25000ゴールドでございまして、一通りの装飾品をおつけする場合には追加で11000ゴールド、合わせて36000ゴールドでございます。
はい。では、すぐに本社に戻ってお手続きを。
はい、いろいろとご不満もおありかとは思いますが、スカイリムではなかなかこれ以上の物件というものはございません。見た目には良くてもわけありであったり、やはりお客様のようなご身分のかたには釣り合わなかったり……。
はい、はい。かしこまりました。では、はい。
……あの家、そりゃ確かにけっこう高いし、市場や商店には遠いしで冒険者とかが使うには微妙かもしれないけどさぁ……なんていうかもっとこう……それでもここがいいって人が、いつか現れると思ってたんだけどなぁ。あんな嫌味ったらしいおっさんじゃなくて。
まあいっかぁ。仕事だし？ 売った後であのおっさんの世話する必要なんてないんだし？
あー、なんかくさくさする！
「ウインキング・スキーヴァー」で一杯飲んで帰ろ！ そう！ あの微妙な物件片付けたんだから、ボーナス出るはずだし！
おじさん、こんばんわ～！
