KARASU no ZAREGOTO

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Jul 3

Skyrim不動産案内番外編:Vlindrel Hall Redux

 それでな、さすがにどうすりゃいいんだって途方にくれたわけだ。で、そのとき急に―――っと、すまん。友達から連絡だ。え? そのアイテムはなんだって? ああ、遠くにいる奴と話せる便利な魔法箱とかでな。
 もしもし? ああ、おまえか。なんだよ。またなんか家の相談か? え? 仕事で見に行きたい家があるけど、風邪引いて動けない? そりゃおまえ……あんなとこで一晩もすごせば当然そうなるだろ……。
 分かったよ。で、どこ行きゃいい? マルカルス近郊で2ヶ所か。片方は……ああ、街の中にある首長公認の家な。あれの改築が済んだから確認してこいと。で、もう一つは? 街の南にあるオーク要塞? そりゃまた変なとこに作ったもんだな。
 ああ、分かった。その2箇ヶ所を見てくればいいんだな? つーか、俺に代行させて問題ないのかよ。え? まあな。社員てわけじゃないが協力者って認識って言うなら、たしかにそうなんだろ。
 とにかく、数日中に行ってくるから、いいからおまえは寝てろ。いいな?
 ―――てわけで、ちょっと仕事だ。話の続きは、また今度な。

 というわけでやってきた「ヴリンドリルの間」だが……俺、ここはほとんど入ったことないから記憶がなぁ。だってほら、利便性考えたら、なんだってスカイリムの西の端の、鍛冶屋までやたらと遠い場所に自宅持たなきゃいけないんだってなるだろ? しかしここ、たしかドゥーマー好きのじいさんか誰かが住んでたんじゃなかったっけ? 何年か前にあいつが紹介したとかで……。まあなぁ。いい年したじいさんじゃ、ぽっくり逝ってたって不思議はないか。
 外観はたぶん変わってない、よな。じゃ、中入ってみるか。

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 あー……記憶はかなり曖昧なんだが、たしかここ、入ってすぐのリビングって、木製のテーブルがあったんじゃなかったっけ? あの暖炉脇にもミニテーブルとかあったような……。
 しかし今は、これ、テーブル? いやまあ、縁にカップとか載ってるし、テーブルにしてんだろうなぁ。危なくないのかよ。真ん中で盛大に火が燃えてるってのに。

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 で、こっちは、ああ、覚えてる。こっちはたしか、そうだよ。もともとはリビングの左側にけっこうまとまった数の本が入る本棚があったんだ。そう。公式の家の中じゃ収納数最大じゃなかったっけ。
 で、この部屋もともとは錬金と付呪とで、小部屋2つに分かれてたはずだ。それが今じゃぶっ続けの図書室か。しかも、お、奥にある石の台って、本置けるんだな。
 綺麗に並べるのは大変だろうけど、それが好きなコレクターにはたまんないだろうな。馬鹿げた数ってほどでもないし。

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 て、セロさん……まあ、いいよ、もう。つーかそのパンどこから出してるんだ。え? そうだな。そこ、ちょっとした花壇みたいになってんのか。
 じゃあ、奥のダイニングは……

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 こっちは、あんまり変化はないような……? つーかこっちのテーブルは木製のままなんだな。で、脇にある従者の部屋もほとんど一緒かな。ただ、なんか、戸棚とかは減ってるような気がしなくもない、かな。

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 寝室もほとんど一緒だよな、たぶん。………………。こういう家にしちゃ珍しいよな。なにがって、いや、そもそも錬金台と付呪台なくなってるのって、マイナス要因じゃないのか? いくら図書室できたからっていっても、実用性からいったら、なんらかの製作設備だろ? しかもここ、鍛冶屋が遠いわけだしさ。だったら、図書室なんか作るより……って、お!? ちょっとまって。このタンス……「調べる」じゃなくて「開ける」だな……。てことは……やっぱりか! ああ、隠し扉だ。入ってみよう!

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 なーるほどねぇ……これは……いや、すごいよな。こっちに製作設備全部まとめたのか。皮なめし台もあるし、ディスプレイもけっこう充実してるよな。それにこれ、ああ、ドゥーマー好きにはたまんないだろうな。
 もともとマルカルスって、ドゥーマーの都市を利用して建てられてるとか言われてるわけだろ? で、この家もスカイリムにしちゃ珍しい石造りで、ドゥーマー風の内装を楽しめるって利点があったんだよな。
 今もテーブルだの本棚だのはノルド式ってか現代のタムリエル式には違いないけど、ドゥーマー要素が増えてるのは間違いないし、こういう工房ってのは、いかにもドゥーマーっぽくないか? そうそう。詳しくは知らないけど、あいつらって変な自動人形作ったり、そういう技術者っぽかったわけだし。
 いや、これはいい売り物になるだろ。ガチのドゥーマーオタクなら、利便性気にせずドゥーマーっぽさだけ重視した物件もあるにはあるけど、住んで、使おうと思ったらこっちだろ。
 これは推しだな。いや、このデザイナー、かなりいい仕事したよな。ほら、俺らもたまに利用してるホワイトランの改築物件。……だって俺の家、セロさんら入れないだろが……。そう。あっちも相当なハイクォリティだと思ったけど、こっちも大したもんだよ。あいつ、自分の目で見ないまま売れたら、めちゃくちゃ悔しがるだろうなw
 え? ああ。なんかペイルあたりの物件に案内したついでに、一晩外で身の上話聞いてたんだとさ。そりゃこんな北国の夜中に戸外でって、風邪ひかないほうがどうかしてるだろ。相手? さあ。脳筋ノルドかなんかだったんじゃないのか? そのへんまでは聞いてないんだよなぁ。
 ってことで、さて、次は、と。ダシュニク・ヤルの中か。ああ、それは大丈夫。オーク要塞はたいてい俺、顔パスだから。じゃ、明日はさっそくそっちも見に行ってみるかな。