Skyrim不動産案内番外編：Groungkeeper’s Home
はい、なんですか、部長。
ソリチュードの家の後始末？ ソリチュードのって、いくつかありますけど……あー、邸宅の脇のある家ですか。あそことうとう退去しちゃったんですね。
分かりました。２、３日中に見てきます！
そっかー、あの家、また出代わりかぁ。場所は悪くないんだけど、やっぱ住みにくいよなぁ。周りは高級住宅地なのに、あそこだけ小さくて、いかにも召使とか使用人の住処です、みたいな感じがするし、周りの人にだってそういう目で見られるだろうし。
内装とか変えてもっと、小さくても豪華って感じにすればいいんだろうけど、構造上難しいんだっけ？
まあいいや。明日はちょっと無理だから……明後日、いや、明後日かな。見に行ってくるか。
まあ立地も今ひとつだよなぁ。ちょっと奥にあるから市場とか商店街までは少し歩くし、地理に慣れるまではあそこの、城のほう通る道と脇を通る道と、分かりづらいって聞くし。
でもここ、元々は隣の邸宅(エリクールの家)の管理人の家だったんだっけ？ それが、要らないって言われたんだかなんだかで空き家になって、それ以来個別で売り出してるっていう。
鍵は……っと。これか。不用心だなぁ。って言っても、盗みに入るなら他にもっといい家あるし、ご立派な方々はそんなことして自分の評判傷つけるほど馬鹿でもないだろうしね。
……こう見ると、悪くないんだよな。たしかに、他の家が石造りなのに対してこっちは木造で、ちょっとショボく見えるのは確かだけど、田舎の村の家とかよりは全然立派だし。
調理器具と錬金設備が近いのは、便利なんだっけ？ なんか共通してる素材があるとかで……。ただまあ俺は、毒薬とか作る傍で料理ってちょっとどうかと思うけど、プロになるとそんな馬鹿な間違いとかしないのかな。
んー……前の人って、けっこう雑な性格だったのかな。えーっと、どんな人だっけ、住んでたの……。たしか……、………………、ダメだ。思い出せない。
でもまあ、収納はそこそこあるし、不便ではないか。
ここ物置だったはずなんだけど、無理やり錬金器具……あっ、そうか。なんか変わったおじいさんだったっけ！ ソリチュードでとにかく安い家、とか言ってたような。あんまり話もしない無口な人だったけど、わざわざ器具設置するくらいだから、錬金術士とか魔術師とか、そんなんだったのかな。
……そうだよなぁ。そのへんに贅沢な家がごろごろしてるのに、こういうベッドで寝るとか、なんかこう……そんなつもりなくても比較して、あんまいい気分はしないだろうなぁ。退去した理由なんて聞いてないけど……そういうのがなくて、ただ用がなくなっただけ、みたいなのかもしれないけどさ。
それにしてもあのおじいさん、随分こう、なんて言うか、適当なんだなw 荷物とかあっちに無理やり積み上げてあるし。ていうか、あんなおじいさんが一人で運び上げる大きさと量じゃない気もするけど……、いや、まさか梁を歩いて、飛び渡ってとか、それこそ無理だし。
ここ、どうするかなぁ。やっぱり内装からもっとリッチな感じにして、高級だけど小さな家、って感じにしたほうが売れる？
石造りにするのは無理としても、もう少しタペストリーとか気ィ使って、小奇麗にすれば……。
場所がここでさえなかったら、こういう生活感溢れる家がいいって人もけっこういそうなんだけど、なにせソリチュードの高級住宅街だからなぁ。
ま、いっか。えーっと、処分しなきゃダメそうなのは、っと……。あれとこれと……、んー、これは残してもいいか―――。
