KARASU no ZAREGOTO

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Skyrim不動産案内番外編:Princess Solitude Barnacle

 お待ちしておりました、お客様!
 申し訳ありません、こちらからお呼び出しするようなことをしてしまって……。ですが、まだ丁度良いご自宅をお探しだと聞いたので、一度見ていただきたい場所がございまして、もしご迷惑でなければと、お手紙を書かせていただきました。……それにしてもスカイリムの配達人は、相手がどこにいるかよく分からなくても届けてくれるのですからすごいですよねぇ。え? そうですよ。なにせスカイリム中ふらふら冒険して歩いているような人にもきっちり届けてくれますから。ええ、誰でもご利用になれます。良かったら、支局をお教えしましょうか? はい。では後ほど。

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 お見せしたい物件は2か所ございまして、まず最初がここ、ソリチュードの市街に作られております。築2年くらいでしょうか。少し前まで年配の女性がお子様とお住まいだったのですが、先日引っ越されました。それで退去の手続きに見に参りましたとき、ここならばお客様のご要望にお応えできるかもしれないと、はい。
 あちらをご覧ください。市場の壁にあるあのドアが、その住まいへの入口になっております。
 先に申し上げますと、壁の中に作られているという変わった家ですので、通路はかなり狭く……この点に関しましては、お客様の護衛の皆さんがすれ違ったりするのは少し窮屈かとは存じます。
 ただ、「皆が平等に休める」、「一人だけ極端な特別扱いはされない」、「主寝室は別」という条件は、ほぼ満たしております。では、中へご案内いたします。

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 外壁にしがみつくように作られた家ですので、「フジツボ」なんていう変わった名前がついていますが、「プリンセス」の名でも分かるとおり、基本的には高級感のある造りになっております。
 もし少々暗く感じましたら、お申し付けくださればこちらで追加の明かりなどは設置できますので、その点はどうか、今は割り引いてご覧いただければと思います。
 玄関脇にはシューズラックもありますし、

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 逆サイドには暖炉もございます。ええ。ソリチュードもかなり北にある街ですから、南の方から来たかたにはどうしても寒く感じることが多い場所でしょう。

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 こちらには薬品棚、スクロール入れといった収納と、個室として独立した手洗いがついております。

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 家全体が小さく、狭い、というか細い部分が多いため、製作設備はこんな具合に、壁に沿って置かれております。凝った配置やデザインではございませんが、一ヶ所にまとまっていて使い良いとは言えるかと思います。

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 その奥にございますのが、客室、と呼んでおきますが、護衛のかたたちにお使いいだたける寝室です。ただ、ご覧のとおりベッドが一台足りておりません。しかし一台でしたら、設置するスペースがないわけではございませんので、追加することは可能でございます。

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 それからこちらがささやかながらキッチンとなっております。ここの椅子、テーブルも、必要であればどうにか追加もできるかとは思います。
 そこにドアがございますが、まずは先にこちらへどうぞ。

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 こちらが主寝室になっております。天蓋付きのダブルベッドでいくらか豪華ではありますが、客室のベッドもシングルとはいえ高級感のあるものですし、お客様が気にされるような不公平感はあまりないかと存じます。……ええ、そうですよね。これくらいでしたら、ほら、皆様はまったく気にならないとおっしゃっておられますよ。
 いかがですか? デカい男がいると場所ふさぎにはなるけれど、無理にすれ違わなくても譲ればいいのだし? って、あっ、ちょ、皆さん、喧嘩はおやめください!(別に護衛同士仲いいわけでもないのに一緒にいるのかこの人たち……)
 おおよそ気に入っていただけたようですし、では最後に、キッチン脇のドアがどこに通じているかですが……

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 いかがでしょうか? ハーフィンガルからハイヤルマーチを一望できる展望台になっております。
 ささやかながら肥沃土を詰めた花壇もございますし、

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 実はこちらの家には、港の傍から直接階段を上がってくることもできるようになっておりまして、ええと……ここに下から見上げたときの絵が……。

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 あ、これですね。こんな感じに―――って、お、お客様?
 えっ!? こ、高所恐怖症!? (しかもこの女の子ならともかく大のノルドなのに……) じゃ、じゃあとにかく、中に入りましょうか。そうしましょう!
 ―――……ということは……分かりました。使わなければいいと言っても、危険なのは否定できませんし(そのへんはカジートだとやっぱり猫みたいにバランス感覚いいのかなぁ)、万一のこともあるかもしれない、と。(でもアイツも高いところから落ちれば人並みに痛いって言ってたしなぁ) そうですね。では、残念ですが、ここはとりやめられるということで。
 いえいえ、構いません。できるだけご希望にそった家をご紹介するのがわたくしどもの仕事ですから! 今ひとつだなと思う場所に無理に入っていただきたいとは思っておりませんので、条件や注文、妥協できる点、できない点、なんでもおっしゃってください。
 では、もう一軒のほうにもご案内いたします。
 場所はヘルゲンの傍になるので少し移動が必要ですが、はい、では、明日の昼頃にヘルゲンの北門前でよろしいでしょうか。あっ、そういえば、あの町はドラゴンに襲われて以来、復興されていることもあればされていないこともあって……されていない場合には山賊たちのアジトになっておりますから、どうか皆様、お気をつけくださいませ。


【追記】
 ちなみに今回あえて展望台つきのほうを選んで紹介していますが、展望台なしのバージョンもあります。お好きなほうをぜひどうぞ!