NFLアドベントカレンダー2016
日目の投稿です。
この記事はB. Daisuke(@hatedh524)さんに寄稿していただいたものです。
NFLアドベントカレンダー第6日・マイフットボールライフ
この企画を知った時、ブログを持っていなくとも参加できるという事もあり、参加してみたいと思った。ただすぐには書くテーマが浮かばなかった。好きなチームも特にないし、戦術理解度のような面でも他のファンに負けているからである。こういった旨を表明した所、NFL倶楽部のアシスタントランキングはどうかという意見を頂いた。ありがたい意見ではあるが、この番組(及び系譜的につながっている番組)の視聴者という意味では「途中参加」なので見ていない人もいるし、さすがにそれはミーハーすぎる。というわけで私のこれまでのフットボールライフ(を書けばいいと後に思い浮かんだのだ)を、この番組にも触れつつ書いてみよう。
私のフットボールファン歴は、8地区制の歴史とほぼ等しい。だから、フットボールファンとしての幼少期を、マニングとブレイディのコントラストを見て過ごしたことになる。つまり、レギュラーシーズンでスタッツを積み上げるのがマニングの仕事なら、ポストシーズンでWを積み上げるのがブレイディの仕事。これが興味深くて、「好きなチームは特になくともスーパーボウルではAFCチャンピオンを応援」というスタイルが今まで続いている。ニューイングランドを心から応援できなかったこともあったが・・・。
だからというわけではないだろうが、いわゆる「フットボール音楽」の中で、1番好きなのがCBSの「granicus」である。但し、奇数番手中心の使用である。だから、番手の確認はレギュラーシーズン中、ずっと欠かせない作業になる。それ自体は1週につき30秒あれば終わるが。ちなみに、番手という概念は日本のスポーツだけ見ているといつまでたっても分からないだろうな、と個人的には思うのである。年間通して実況解説のペアを固定するなんてことはしないからね日本は。
そういえば、スコアテロップもダウン表示が得点表示の下から裏向きで出てくるのとか、ボールを保持している側に表示するとか、それも好きだったなあ。どれだけAFCとCBSが好きなのよ、私。今はらしさがなくなったと言いたいくらいだが。
ところで、私のファン歴は8地区制の歴史とほぼ等しい、と書いた。ならば、(この原稿執筆時点で)もう1つ、ほぼ等しいものがあるのだ。GAORAによる生中継の歴史だ。これからその長さに明らかな差が出てくるのが残念でならないし、だからこそ断り書きをつけた。
生中継では主に村田・近藤ペアという、アメリカ的に序列をつけるなら1番手間違いなしのペアが大活躍し、私の心をつかんで離さなかった。今だって村田解説は聞いても理解できない部分がかなりあるとは思うが、その熱意がすごかったのである。
ちなみに、録画放送を気楽に見るんだったらちょっとニーズが変わる。ただ、(村田・近藤ペアを除いた上での)私のベストは濱田・タージンペアではない。安部・有馬ペアだ。確かに安部は解説者として有能かどうかと言われると、首を縦には振りづらい。ただ、このペアだと何を言いたいのかを実況がフォローしてくれてうまいこと視聴者に伝わる。そして何より、このペアだと2人とも楽しそうで、それを見る私も楽しかった。こちらも、もう見る機会がなさそうなのが残念だが・・・。というわけで、私はGAORA派ではあったが(終了したので過去形)、根本的には実況に競技歴を求めているのかな、という実感である。
さて、そろそろ少しプレーの話でもしようか。私が好きなプレー、プレーと明記するのが適切かは分からないが、はいわゆる「ピック6」である。QBに目が行ってフットボールファンになったのにQBが惨めな目に遭うプレーを選ぶのも変な気がするが、爽快感を感じるのと、あといつぞやのプレーオフで、ハッセルベックがこれを献上して、チームのシーズンが突然に終わってしまった衝撃で、これがかっこいいと観戦初心者ながらに思ったように思う。ただ、ディフェンスによる得点だったら「スクープ&スコア」もあるのだが、こっちの方が語感としては気に入ったのだろうなと。いずれにせよ、攻守分業なのにディフェンスが得点を奪えるというのはアメフトならではである。
ディフェンスといえば、私は基本3-4信者である。これは、マニングが3-4ディフェンスのチームを苦手にし、大事な試合をことごとく落としたせいでそうなった、というのが適切。今でこそ「ハイブリッド」の流行でそこまで気にしなくなったが、昔は4-3か3-4かをかなり気にしていた。どのチームも3-4やればいいのに、と思った事すらある。後で、3-4をやるにはポジションによってスペシャルな人材が必要で、そう簡単にできることではない、ということを知るのだが。
さて、少し前に私が色々と考えを改める事を強いられた試合がある。スーパーボウルⅩⅬⅤⅢだ。そう、寒空の下、シアトルがデンバーを圧倒した試合だ。この時、ウィルソンは2年目。しかも3巡目でプロの世界に入ってきた男。サラリーは、NFLの基準で言ったらすこぶる安い。この時、私は(ザッピングの末ではあるが)もはやQBも過度な大金取りであることは許されない、ということを悟る(つまり、2012年シーズンのNFCチャンピオンシップでアトランタが喫した逆転負けは大きな罪だ)。そして、来る2014年シーズン、シアトルはキャップ構造上連覇以外は失敗と思うようになる。あれだけAFCが好きな私が。そして結果は「失敗」だったけど。
そしてシアトルの2014年シーズンが「失敗」で終わった翌年、マニングは引退を表明、マニングとブレイディに影響を受けてきた私にとって、1つの時代が終わる。
大体を振り返ってきたので、後篇の執筆に取り掛かろうとしたところで、まだ1つ後篇に入る前に書いておく必要のあるテーマに触れておくのを忘れていた。
最近、明らかにコールマン・アンダーソン・モレリあたりのレフェリーを明らかに毛嫌いするようになっている。といっても本人が引退するかリーグが解雇(できるのか?)するかのどちらか起こらないといなくならないわけで、まあ国内のテレビで放送される試合に割り当てられないことを祈るだけだが。
で、私が彼らをなぜ毛嫌いするようになったかというと、「大事なことから先に言う」という英語の基本原則に「逆らって」、反則があった時反則した選手の背番号から彼らは言うからである。基本原則をそのまま適用すれば、誰が反則をしたかよりどちらが反則をしたかが重要で、先に言うべきというのが私の主張である。実際は、オフェンスにしかあり得ない反則(及びその逆)もあったり、反則の種類+背番号でどっちか分かる場合もあるが。
以上、ここまでは固く書いてみた。
ここから後篇。ここからは女子アナにも必要に応じて触れながら書いていこう。
後最初に断わっておく。私はプロフットボールのファンである。他にも好きなスポーツはあるが。プロフットボールファンとして、女子アナおたく、特にプロスペクトを探している層にプロフットボールの世界を楽しんでもらいたいのだ。それが難しいのもまた現実だが。
女子アナというものにほとんど興味を持たず、ただひたすらにスポーツを愛してきた私に知らせが届いたのは、2013年レギュラーシーズンも4Qに入ったころだった。水卜がオリコンの人気投票で「勝った」のだ。随分見ていなかった私としては喜びと同時に驚きにあふれたのを覚えている。
ちなみに「随分」というのがどれくらいかというと、2011年シーズンのフィナーレとなったフラッグフットボール(正直、このシーズンのスーパーボウルがインディアナポイリスだから実現したと個人的には思っている)でTDパスをドロップした回が最後なので、2年弱である。あの時、確か私は見ながら体から力が抜けたのである。
というわけで、ここから私は「NFL倶楽部OGの女子アナを人気者にしたい」という名目で、女子アナ、というより「タレント扱いされる時の水卜」という沼にはまっていくことになるのだが、この先はフットボールとは関係ないから割愛する。
ところで、私は前篇において、「シアトルの2014年シーズンは連覇以外失敗」と書いた。実際にそう心に刻んでこの年のシーズンは始まったのだが、シーズン中盤、ロモが、「あの」センチュリーリンクで遂にプロ初勝利を挙げた週において、後藤は涙目を見せる。これがかわいいので、私はここから急に寝返って、シアトルの負けを願いながらシーズンを過ごすことになる。ちなみに抵抗はほとんどない。もともとAFCの方が好きだから。ただ、カンファレンスをまたぐ対戦は1つのレギュラーシーズンに4試合しかないが。
さらにこの後、シアトルはアローヘッドでも敗北を喫し、後藤はまだ私の望み通り涙目になり、さらに「勝ち負けが全てじゃない」と発言する。なんだよ、NFLは勝たないと始まらないじゃないかと思った私だが、その後、ホームでアリゾナに勝った後には「勝ち負けが全て」と言い放つ。このあたりから情緒不安定だの何だの言われ始めるのだが、私はしばらくたってからピーン、と来た。後藤はNFLのこと良く理解してるぞ、と。
つまり、きちんとホーム&アウェーで行われるアメリカでのフットボールはホームにそれなりのアドバンテージがあり、かつ、タイブレークを考えたらカンファレンスをまたぐ対戦、特にアウェー戦は最悪負けても構わない、ということをちゃんと理解している、という話である。そして、絶対に勝たなければならないホームでの同地区戦は、しっかり拾った。
私はこの時、フットボールは時間をかけないと(経験を積まないと)芯からは楽しめない、と確信するようになる。だからこそ、水卜にも2011年シーズンがあってほしかった。ただ、2011年シーズンがあったら今こうやって人気No.1女子アナ(2016年のランキングが発表され、何とか総合4連覇を果たした。あと1年逃げ切ってくれ)じゃなかったかも分からない。
ちなみに2014年シーズンはこの後、若林と後藤の抗争アングルに入り、結果的に私にとっての(NFL倶楽部的)ベストシーズンである。それだけに、12月に1度、他の仕事(箱根駅伝じゃないよ)優先で抜けてしまったのが残念である。
さて、ここまで書いて、後はこの原稿をどう締めようか、と思ったが、いいネタふりがあった。OGはちゃんとNFLを見ているか問題である。個人的には見てほしいと思うと同時に、なかなか難しい問題だと考えている。NFLと付き合おうとしたら、とにかく時間がかかる。泥臭く地道に働いている彼女達が、時間を捻出できるか、という話である。だからこそルーキーじゃないと務まらないんだろうな、と。しかし、だとしたら何で2011年シーズンに松尾を起用したのだろうか。しかも面白さという面ではワーストという私的評価だし・・・。と、ここまで書いてきて思った。不完全ながらランキングになっているじゃないか!
(この項、了)
NFLアドベントカレンダー2016、次の日はKeroさん(@KeroBro)の投稿です!
(ブログはこちら)
同じブロンコスファンということで、どんな記事が投稿されるのか楽しみでなりません。
こうご期待!